※ナサもしくはプトレへ








居ないんだ、と思い出すのは、空に手を伸ばした時。俺の手を握り返してくれる人は居なくなってしまった。俺の指をあっさりとすり抜けていったのだ。あのとき、と後悔するのは、もう何度目だろう。俺はぼーっと宙を仰いだ。
手を伸ばしても、もう温もりを感じることは決して無かった。

手はいつも空を切る
(もう一度だけ、温もりを感じたかった)


君がいない5題/Chien11


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