最初は、小僧を義務感から守ろうと思っていただけだった。未熟ではあるが、才能があって、良心があって、頑固な小僧は誰かが守ってやらなきゃならなかった。でも、そんな人間は小僧の周りにいなかった。だから、俺しかいない。そう思ってしまったのだ。だが、プトレマイオスの身長を抜かした、今の小僧は、もう守る必要はない。それでも、俺が、ナサニエルを、守りたいのは、いつの間にかナサニエルがただの小僧から、大切な人、いや、それ以上になっているからだ。もう、目の前で散らせるようなことは出来ない。させない。俺が俺自身で、命をかけて守る。ナサニエルは、俺が世界で一番、大切な…愛する人だから。




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