愛される人は、いつでも美しい人であるらしい。一概に、美しい、と言ってもさまざまな種類がある。心が美しい人、容姿が美しい人、文字が美しい人…挙げたらきりがないほどに。
プトレマイオスは今挙げた全てに当てはまり、まだまだ挙がる。やつが民に愛されていたのは、美しかったからだろう。美しい、と形容詞がつくものが多ければ多いほど、多くの人間に愛されるのかもしれない。
じゃあ、ナサニエルはどうだろうか。小僧は、容姿は美しいうちに入るとしても、心は野心で溢れているし、文字も汚い(だが、ペンタクルのときは綺麗だ)。だから、あまり多くの人間に愛されないのだろうか。
しかし、それはそれでいいと思う。なら、俺が小僧を愛せばいいだけの話であって、何も多くの人間に愛されなくていい。
だって、小僧の真の美しさを知るのは、俺だけで十分じゃないか。


「#幼馴染」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -