くしゃりとナサニエルの表情が歪む。透明な滴がナサニエルの頬をなぞった。
「駄目なんだ、バーティミアス。僕は、もう…」
お前が居なきゃ、とナサニエルは俺の手を掴む。俺はその手を繋ぎ直して、ナサニエルを抱き締めた。とくん、とナサニエルの鼓動が一際強くビートを刻む。
「な、んだよ」
「手を掴んだのはお前だ」
顔を見ずに、俺は言った。顔を見たら、可笑しくなりそうだったから。
「泣き顔がすきだな」
なんて呟いた俺は、ナサニエルに口付けた。
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「泣き顔がすきだな」
ツイッター診断より
バナサへのお題：報われないものを知っているんだ／「泣き顔がすきだな」／ひとりでいきていく方法をおしえて
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