ダルい。
朝から体調が普段以上に酷い。
立ってるだけで目眩や吐き気が俺を襲ってくる。
しかし今日はイミテーション倒しだ。
昨日なら見張りで済んだんだが運が悪い。


今日は、クラウド・ティーダと一緒。
――いつもの二人は今日はフリオニールとだ――


ティーダは別としてクラウドが居るなら安心出来る。
騒ぐティーダを黙らせてくれるかもしれないし。
あいつらと居たらもっと体調が悪くなりそうな気がする。


でも、変に動かなくて戦わなかったら変に思われるかもしれない。
それで、迷惑をかけるんだったら俺は嫌だ。


よし、頑張ろう。



ガンブレードを構えて、イミテーションの巣に向かおうとしたら、急に肩をガッと掴まれた。



「くら、うど?」


クラウドはキッと俺を見つめている。
俺、何かこいつにしたか?


「どうしたんだ。早く行こう」
「そうっすよ、クラウドどうしたんだ?」
「……スコール、お前はここに残れ」
「は?」



行こうって言った瞬間残れって。どういう事だ。



「どういう事だ」
「……具合悪いだろ。顔色も動きもいつもと違う」
「ッ! そんな事無い。俺はいつも通りだ」
「スコール、気分悪かったのか?何で早く言わないんだよ!倒れたらどうすんだよ!」
「て、ティーダ」



ティーダに髪の毛をワシャワシャやられて、クラウドに肩を押されて俺は尻餅をついた。



「俺達が帰ってくるまで大人しくしてろよ」
「すぐ戻るからさ!」






何で気付くんだよ
気付くなんて思わなかった
(様子がおかしい事なんて見てれば分かる)



*PREV END#

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