吹雪君とヒロトちゃんは同じ学校設定











ただいま眠い理科の授業中。
しかもお昼休み後のご飯を食べた後だから余計眠い。
しかもしかも、先生がおじいちゃんだから話し方がゆっくりでもっと眠い。
とりあえず俺は今夢とリアルを行き来してる状態。

俺の席は後ろから二番目の窓際で先生の死角(らしい)場所に座っているわけで、寝てもばれないんだけど、何か寝てもなーって思って結局夢とリアルをさ迷っている状態です。
何かもう……寝ようかなぁ。
そんな事を思ってると斜め前に居る吹雪君がこっちに振り向いた。
その顔は凄く生き生きしていて俺に向かって何かを投げてきた。ゴミだったら嫌だなぁ。
その紙は折りたたまれており綺麗に俺の机へと着地。
見ろって事かな。

折られている紙を開けてみると、吹雪君の可愛らしい文字で「暇だね、眠い?」なんて文字が書かれてあった。
これって……女の子とかよくやってるの見るけど、手紙交換ってやつかな?
俺も返事方がいいよね!

とりあえず……「眠かったけど吹雪君の手紙で目が覚めたよ」でいっかな。
また折り治して吹雪君の机へ投げる。吹雪君は振り向けばいいけど俺から投げるとなると難しいな。

授業終了まで後15分かぁ。微妙な時間だなーって思いながら板書をする。
全く頭に入らないや。

「ヒロト君」

小さな声で吹雪君が俺を呼んでまた手紙を。
おお、早いな。今度は何かな?「ヒロト君は好きな人とか居るの?」

「……」

吹雪君ってホント恋愛話好きだなぁ。
ご飯食べてた時もそんな事言ってた気がする。吹雪君って今気になってる子とか居るのかな。そうだから俺にこんな聞いてくるのかな?
も、もしかして被ったら俺と吹雪君の間に亀裂が入るって思って聞いてるのかな。
ど、どうしよう。
とりあえず……吹雪君のどう出るかだよね、吹雪君は居るの?って聞こう。
そしてまた紙を吹雪君へ。

吹雪君は届いた紙を乱暴に見る。そんなに俺の返信が気になるのかな。
お、紙が着た。吹雪君本当に早いなぁ。

「居るよ」

――居るんだ。

「どんな子?」

そう聞くと結構長い時間を掛けて手紙が回ってきた。
後6分くらいかな。寝ていた生徒も残り少しの時間だからか起きだしてきた。
手紙は……

「いつも僕と一緒に居て凄く笑顔が可愛くて髪が真っ赤で目が緑色で僕の斜め後ろに座ってる子」

って。
笑顔が可愛くてって事を覗くと俺の事みたいに聞こえる。
……いやいや、待て待て。でも髪が赤くて目が緑の僕の斜め後ろに座ってる子って……いや、もしかしたら吹雪君から見て左斜め後ろの俺じゃなくて右斜め後ろかもしれない。
見てみると髪は赤くない、風丸君だね。髪の色全然違うし……。
何か俺みたいに聞こえるなーって返信してみよう。

紙を回すと吹雪君は俺の方を振り返って一言。

「そうだよ、君だよ」
「……ええええええ!?」

え、ホントに……?
ビックリしすぎて俺は授業中にもかかわらず大声を出してしまっておじいちゃん先生からはどうした、なんて心配されて。

「お、俺でいいの?」
「うん、僕はヒロト君がいいの」
「あ、そ、その……よ、宜しくお願いします」

俺が頭を下げると吹雪君は何それ、って笑って。
ああ、俺夢でも見ているのでしょうか?






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