森の約束
―ある時少年は約束する
「僕がずっと君の友達でいてあげる」
―少女は微笑み、少年にそっと口付けを落とした
『約束よ。あの森の奥でずっと待ってる』
そして大きくなった少年は少女のことを忘れてしまう
------
Character
リン・ユヅキ
小さい頃少女と約束を交わしたことをすっかり忘れてしまった少年（ナカトモに誘われ、度胸試しにと森に入ったことにより行方不明に。
戻ってきたときには全ての記憶を忘れてしまっていた）
成長し、18歳の今ナカトモの紹介で知り合った彼女と婚約することになった。
城の衛兵騎士団に所属し、小柄ながらも腕は立つ。
少年時代は活発で好奇心旺盛だったが、記憶喪失後は何かがぽっかり抜けたように寡黙で大人しい性格に。
「何か忘れている気がするんだ」
「…気のせいだよリン」
「…そうかな」
「何だよマリッジブルーか？しっかりしろよーこれからお前が彼女を支えていくんだから」
（本当にこのまま彼女と結婚してもいいのか…そう思った時後ろでかすかな少女の声が聞こえた気がした）
『待ってる、私はあなたをずっと待ってるわ』
ナカトモ
リンの友人。小さい頃に森で行方不明になったリンのことをいまだに自分のせいだと悔やんでいる。城の衛兵騎士団に所属している。リンの正義感溢れる性格に憧れ、妬んだこともある（過去の森での行方不明事件が絡む）
「あいつがショックで記憶喪失になったのは、僕のせいだよ」
「え？」
「だから、幸せになってほしいんだ。君と。君ならきっとリンを幸せにできるって信じてるから」
「はい」
チソラ
人魚。森の一角にある人魚の滝つぼに住む。
ツンデレ。昔ある人間（リン）にもらった貝のペンダントを大切にしている。
初恋は少年時代のリン。青年のリンを見て、一瞬喜ぶが彼の変貌ぶりと記憶を失くしていることを知ってショックを受け、さらにツン度が増す。
「ちょっとこっちに来ないでよ」
「うわっ！つめて！」
「フン、私に近づこうったってこの私の尾鰭がゆるしゃしないわよ」
「話を聞こうとしただけだろ！」
「あんたみたいな野蛮な人間と話すことなんて何一つないよ！」
「…何だよ可愛くない」
「！！…人間なんて、無神経で大嫌いだ！」
「！！だから冷たいっての！」
リュウ
森の泉に住む、泉の護神。
中性的な容姿で綺麗な銀色長い髪が特徴的。
森の均衡を保つ者として泉を離れることができない。
「珍しいな、人の子の来訪はほんに久しぶりだ」
「あんたは…」
「ああ、でも早くしないとお前歪みに飲みこまれてしまうよ」
「え？」
「お前の身体を纏う魔力は解けかかっている。気を付けるんだね」
―ある時少年は約束する
「僕がずっと君の友達でいてあげる」
―少女は微笑み、少年にそっと口付けを落とした
『約束よ。あの森の奥でずっと待ってる』
そして大きくなった少年は少女のことを忘れてしまう
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Character
リン・ユヅキ
小さい頃少女と約束を交わしたことをすっかり忘れてしまった少年（ナカトモに誘われ、度胸試しにと森に入ったことにより行方不明に。
戻ってきたときには全ての記憶を忘れてしまっていた）
成長し、18歳の今ナカトモの紹介で知り合った彼女と婚約することになった。
城の衛兵騎士団に所属し、小柄ながらも腕は立つ。
少年時代は活発で好奇心旺盛だったが、記憶喪失後は何かがぽっかり抜けたように寡黙で大人しい性格に。
「何か忘れている気がするんだ」
「…気のせいだよリン」
「…そうかな」
「何だよマリッジブルーか？しっかりしろよーこれからお前が彼女を支えていくんだから」
（本当にこのまま彼女と結婚してもいいのか…そう思った時後ろでかすかな少女の声が聞こえた気がした）
『待ってる、私はあなたをずっと待ってるわ』
ナカトモ
リンの友人。小さい頃に森で行方不明になったリンのことをいまだに自分のせいだと悔やんでいる。城の衛兵騎士団に所属している。リンの正義感溢れる性格に憧れ、妬んだこともある（過去の森での行方不明事件が絡む）
「あいつがショックで記憶喪失になったのは、僕のせいだよ」
「え？」
「だから、幸せになってほしいんだ。君と。君ならきっとリンを幸せにできるって信じてるから」
「はい」
チソラ
人魚。森の一角にある人魚の滝つぼに住む。
ツンデレ。昔ある人間（リン）にもらった貝のペンダントを大切にしている。
初恋は少年時代のリン。青年のリンを見て、一瞬喜ぶが彼の変貌ぶりと記憶を失くしていることを知ってショックを受け、さらにツン度が増す。
「ちょっとこっちに来ないでよ」
「うわっ！つめて！」
「フン、私に近づこうったってこの私の尾鰭がゆるしゃしないわよ」
「話を聞こうとしただけだろ！」
「あんたみたいな野蛮な人間と話すことなんて何一つないよ！」
「…何だよ可愛くない」
「！！…人間なんて、無神経で大嫌いだ！」
「！！だから冷たいっての！」
リュウ
森の泉に住む、泉の護神。
中性的な容姿で綺麗な銀色長い髪が特徴的。
森の均衡を保つ者として泉を離れることができない。
「珍しいな、人の子の来訪はほんに久しぶりだ」
「あんたは…」
「ああ、でも早くしないとお前歪みに飲みこまれてしまうよ」
「え？」
「お前の身体を纏う魔力は解けかかっている。気を付けるんだね」
