僕の彼女は寂しがり屋だ。

いつも僕の口から言葉を聞かないと満足できない。

ほら、今日だって。


「もしも。」
「はい。」
「もしもよ?」
「はい。」


「もしも私とはじめが同じ年じゃなかったら?」
「それでも僕たちは繋がっていましたよ。」
「もしも私とはじめが同じ場所にいなかったら?
「どこへでも会いに行きます。」
「もしも私達が恋人になっていなかったら?」
「あり得ません。それは僕たちが生まれた瞬間に決まっていたことです。」
「もしも私とはじめが出会って無かったら?」
「それこそあり得ない。僕たちの出会いは生まれる前から決まっていました。」
「・・・・・・。」
「ね?」


僕の彼女は寂しがり屋だ。

いつだって僕との繋がりを言葉で確認したがる。

けれどその一つ一つの問いに丁寧に答えてやってしまうのは、


「じゃあもしも・・・・」
「はい。」
「もしも私が地球上の誰よりもはじめを好きだったとしたら?」
「・・・・んふっ、それはもしもの事じゃないでしょう?」


やっぱり僕が、彼女と似た者同士である証なのでしょう。




もしもの話をしよう
(僕も彼女も寂しがり屋さんなんです。)


あとがき
こっぱずかしい・・・・!放課後の王子様を読むと彼が愛しくてたまらないですんもう可愛い!

2011.08.25





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