▼ でいと?すまないが意味がわからない8
注意*霧崎メンバー4人の奮闘
lineと2ちゃんねるとTwitterの表示、表現あり
朝になり昨日のファミレスに4人で集まると原は5人のグループに話しかけた。
原{ねえ〜
原{ふるはしくん〜
花宮{起きろ、起きてるなら返事しろ
花宮{今日のデートプラン考えてやったぞ
瀬戸、あれ送れ
瀬戸{はいよ
瀬戸{つ[デートプラン]
山崎{古橋今日も頑張れよ
原{あらザキ今日は優しい
山崎{うるせえ
古橋{おはよう
瀬戸{おはよ
花宮{おはようじゃねえよ
今日のデートプランは確認したのか?
古橋{いや、もういい
山崎{は?
山崎{別れた?
古橋{そんなわけないだろう
原{じゃあどうしたの〜
花宮{帰んのか?
古橋{買い物に行く
近くでご飯を食べたら本屋に行ってゆっくりする
瀬戸{それならコーヒー屋と本屋が繋がってるところ知ってるよ
瀬戸{コーヒー飲みながら買ってない本も読めるよ
古橋{ほう
花宮{おいそれどこだ
瀬戸{最近出来たところ
花宮{あっそ
原{ねえ俺今日発売の雑誌見たい
山崎{ねえ俺今日発売のジャンプ読みたい
原{ザキパクんないで
原{俺花宮と行くからお前1人で行ってね
山崎{ヒドい!!
山崎{瀬戸!
山崎{あのさ、
瀬戸{行ってもいいよ
山崎{まだ打ち終わってない!!
瀬戸{流れでわかるでしょ
古橋{おい
古橋{その本屋に行くつもりか
原{そうだよ
「てか名前チャン?だっけ?よく男と一緒に寝れたよね〜」
原がガムを噛みながら言うと瀬戸が答えた。
「まあ、古橋だから大丈夫でしょ
というより…今日足疲れると思うんだけど」
「さあ?どうするんだろうな」
興味なさそうに言う花宮を見て山崎はため息を吐く。
「花宮師匠のアドバイス聞かねえから…」
師匠怒ったじゃん、と山崎は呟いた。
「ザキはどんだけ花宮を師匠にしたがるわけ?」
「下僕根性がすごいね」
原の言うことに瀬戸が頬杖をついて笑うと山崎が牙をむいた。
「悪かったなあ!」
古橋が4人の言うようにはせず自分が決めたことをするので4人は少なからず驚いていた。
古橋は誰かと付き合うのは初めてだ。
今まで『誰かと一緒にいる?意味がわからない』と言っていたのに名前と付き合うことになったのはそれこそ運命なのだと4人は思っている。
付き合い始めは4人は古橋と名前を見守っていた。
だがお互いに歩み寄らない2人に花宮がキレ、こそこそ影から2人を仲良くさせるために行動していた。
そんな花宮に乗っかり残りの3人も協力した頃に古橋が4人の行動に気づいた。
『頼んでいないだろう』
古橋が4人に言うと花宮は再びキレた。
仕方ないので原、瀬戸、山崎が花宮を止める。
『はあ?目の前でもじもじされんのがウゼェんだよ!!』
『もじもじなんてしてないが?』
意味がわからない、とでも言うように無表情で首をかしげる古橋に花宮は血管が何本か切れそうになる。
『あ?もう一回言ってみろ古橋コラ』
べえっと舌を出して中指を立てる花宮の目の前で古橋はため息を吐く。
それを見た花宮が再び古橋につっかかろうとするので後ろにいた3人も古橋と花宮に気づかれないようにため息を吐いた。
こんな会話があった次の日、名前が雑誌を持って古橋をデートに誘ったのだ。
今度は本人をたぶらかしたのか、古橋はそう思い内心ため息を吐いた。
ならば『でいと』とやらをして4人を静かにさせてやる。
古橋は名前の言葉に邪念を抱きながら頷いた。
『でいとをすることになった』
『ん?…はあっ!?』
そんな4人の反応に古橋も驚いた。
確かに『はあ?』と言う気持ちだ。
4人によると古橋に怒られてからなにもしていないと言う。
それならば名前が誘ったと言うことになる。
『(誘わせるなんて悪いことをさせてしまったか)』
古橋は心中で名前に謝り4人が論争しているデート計画に混ざった。
そして時を経て古橋家でパン作りなのだが。
激しい動悸に見舞われ、胸の上で寝ている名前に音が聞こえているのではないかと心配になる。
気にすればするほど動悸が静かな空間を支配する。
古橋はスマホを取り出し4人にlineで話しかけた。
話しかければするすると会話が流れてくる。
4人は適当なことを言いつつ協力してくれるしこういうときにすぐ返事をくれる。
悪童仲間のくせにいい奴たちで古橋はつい笑ってしまう。
ただ話の流れが早すぎて変な方向に行くとなかなか止まらないのをなんとかしてほしいと思った。
古橋{やってしまった
原{え
原{まさかあなた
山崎{え!?ん!?!?
花宮{てめえ…手は出すなって何回も…
瀬戸{え?古橋ほんと?
花宮{嘘でも本当でも許さねえぞ古橋
花宮{明日から部活来なくて良いよ、ビッチ(ハート)
原{一番お節介焼いてたのにwwwwwww
山崎{突然の勘当
瀬戸{古橋ほんとのこと言ってみなって
瀬戸{俺は古橋は最後までやってないに1万ペソ
花宮{50万ペソ、つーか俺の全財産賭けても構わねえが色々許せねえところがある
原{まあ俺も古橋がやっちゃうとは思わないんだよね〜
原{やるなら夜で良かったじゃん?
山崎{俺もそう思うわ
瀬戸{多分胸触っちゃった、とかそういうのじゃない?
花宮{だろうな
花宮{やりもしねえのに触るな
花宮{なにがあったのかは知らねえが少し反省しろ
原{古橋、お母さん怒っちゃった〜
山崎{お詫びにカカオ100%のチョコレートだな
瀬戸{あれ高いよね
花宮{お母さんじゃねえよ
花宮{つーかてめえ今どこだ返事しろ
古橋{古橋家でパン作り(パンの絵文字)
原{ツイッタ風wwwwwwwww
山崎{古橋なに、ツイッタやってんの?
古橋{やってるが?
原{え、初耳
古橋{そんなわけないだろう、バカか
山崎{!?!?!?
山崎{おまわりさんコイツです!!!
瀬戸{わいせつ容疑と花宮の真似で個人の尊厳を侵した罪で逮捕?
原{おまわりさんわかってるね(ハート)
古橋{うるさい
花宮{あ?
花宮{バアカ
花宮{頑張れよバアカ
古橋{花宮のデレいただきました
花宮{ほんとに退部させんぞ
「コイツなに?マジなんなの?ムカつく」
「まあまあ花宮」
花宮がスマホに向かってイライラをぶつけているので瀬戸がカカオ100%のチョコレートを渡した。
「上手くやってよ、古橋」
瀬戸の呟きは4人の本望だった。
(150507)
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