狂い出した歯車は氷のように冷たい音を立てて回り続けていた
棄てた感情が目に付いて、残った理性が胃に溜まる
恐怖心なんてないけれど、もしもあったなら震えていただろうか
逃げ出してしまえばいい、望んでもいない世界など
もしもこの心さえ殺す事ができたなら、きっと幸せになれたのだろうね
まだまだ脳は思考する、たとえ狂ってしまっても、止まりはしない
思った事も口にできないほど不器用になっていた自分に苦笑した
嫌われついでに罵って、救いようのない馬鹿な男は遠ざかる
自分本位の絶望にいつまでも浸っていたかった、それこそが安らぎだったのだと
いっそのこと、この喉が潰れていれば良かったのになあ