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第3話 転校生の時間




第3話 転校生の時間



修学旅行も無事に終わったあくる日、私たちの前に転校生が現れるのであった。



その前日に烏間先生からE組全員のところにメールをもらっていたのだけど、そんなことも忘れて私が教室に向かうとそこにあったのは昨日まではなかった黒いものが追加されていたのだった。



「おはようございます。今日から転校してきました自律思考固定砲台と申します。よろしくお願いします。」



…これって機械なんだよなぁ。。




あのあと烏間先生から改めての紹介はあったものの、いまいちよくわからずその日の授業は始まろうとしていた。




しかしこの日の授業がまともに終わることはなく、原因は彼女固定砲台の攻撃のせいだった。


授業中に大量に発泡する挙句、片付けは全て生徒が行わなければならないのだから、


彼女がクラスから拒否されるのは早かった。





次の日私は学校を休んでしまったのでどうなったかは知らないが、そのあくる日私は知ることとなった。



「おはよー。」
「あー桜井さんおはよー。」
「大丈夫?風邪ひいったって渚に聞いたけど。」
「うん。もう平気!」
「ならよかった。」
「というか、これなに?」

そう名前を忘れたクラスメートと会話をし、私は教室の後ろの黒いものに目を向けた。


「おはようございます。桜井さん。今日から改めてよろしくお願いします。」



そこに写っていたのは全身表示になった固定砲台…通称律だった。



「なんか何でもありだね…」

「あ、繭もやっぱり思った?」


そうだね、渚。







それから時期は梅雨になり、


そして2人目の転校生も現れるのであった。




名前は堀部イトナ。


保護者いわく殺せんせーの兄弟でもあり、その証拠に頭には触手を持っているらしい。



なんて、全て渚から聞いたんだけどね。







家の中…


暗い部屋の中、


荒い吐息しか聞こえないこの部屋の中で



「ははっ。もうヤバイかな。」



私はただ笑うだけ。


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