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忍たまを養い隊!

※※※会計委員会のバヤイ
夢主(働きマン)潮江は夫で働きマン2。でも今インフルエンザ(委員会家族パロ)


男女平等のこの時代。女が男より仕事が出来てなにがいけない?女が"男たち"を養ってなにが悪いの?


「ええ!インフルエンザ!?」


「…ああ」


ワイシャツのネクタイを外しながらバツの悪そうな顔をする文次郎。私はサッと青ざめると文次郎に群がろうとしていた子供を全力で遠ざけた。


「全員退避ー!」


「ちょっと…母さん。それは酷いんじゃ…」


「なに言ってるの三木ちゃん!インフルエンザは怖いんだからね!左門!私とお父さんの部屋に布団敷いて!」


「あいあいさー!」


びし!と敬礼した学ランも着替えないままの左門がバタバタと走り出した。……団蔵と左吉の部屋に。


「ああ!左門兄ちゃんそこ僕たちの部屋ー!」


「団蔵!部屋の中で走るなよ!」


左門のようにバタバタ走り出そうとした団蔵を、左吉がパーカーのフードを鷲掴みして止めた。


「ぐえっ…」


「父さん!掛け布団もってきた!」


「…左門」


ばさっと左門が文次郎に小さな掛け布団をかぶせる。団蔵の馬の絵が描かれた掛け布団だった。文次郎はなにか言いたげな表情で左門をみたが、左門のきらっきらな笑顔の前で言葉を飲み込んだ。


「ばか左門!それは団蔵の掛け布団!ほら、もうお前らも手伝え!」


みんなのお兄さん三木ちゃんは左門の頭を叩くと、双子と左門を連れて私たちの寝室にどやどやと入って行く。


「…(うるさい)」


「薬は?」


「帰ってくる前に病院からもらってきた」


「ふーん。どれ」


「…!うわっなんだ!」


「なんだって…?熱、計るんでしょう」


「バカタレ…!いきなりワイシャツに手をかけるやつがあるか…!」


顔を真っ赤にしてぺいっと私の手をはじく。あらら。


「文次郎は口で計る派なの?でもあれってイマイチ信用できないじゃない?さ、脱いで」


「体温計いれるだけだろうがっ…!脱ぐ必要がどこに…!」


「着替えないの?パジャマに」


「っ自分でやる!」


なんじゃい、裸なんてときたま見るからいいじゃんか。と言えばまた真っ赤な顔でバカタレ!と怒鳴られた。


むすーっとしていると腰にドンッと衝撃。みれば左門と団蔵が私の腰に巻きついていた。


「なぁなぁなぁ!」


「お母さんお母さん!」


「いきなり飛びつかないの、びっくりするじゃない」


「今日のご飯ってお粥か!?」


「なに…左門も団蔵もお粥がいいの?」


「うん!たべたい!」


「変なの。まぁ、手間が省けるからいいけど。三木ちゃんと左吉は?ご飯にする?」


「僕もお粥でいいよ」


「!兄さんがいうなら僕もお粥がいい!」


「そう。じゃあお粥にするか。お父さん、着替えといで。そしたらそのまま寝てていいから」


「…お前、会社は?」


体温計を入れながら、文次郎がチラリとこちらを窺った。


「ん?戻るよ、抜けて来ちゃったし」


「……そうか」


「正式に何日か休み取ってくるから、そんな顔しないでよ」


「え?」


「お母さんもお父さんも休みなの!?」


「そーよー。でも騒がしくしちゃダメだからね団蔵。左門もバタバタ走らない。何日かはお友達も呼んじゃダメ」


「お、おい。俺は大丈夫だから…」


「だめ」


「……わかった」



「ごめんね三木ちゃん。いつもいろいろ押し付けちゃって。こんな形だけど、お母さんしばらく家にいるから。」


「…うん、」



会計委員会を養い隊!
(おーかーゆー)(たーまーごーのーおーかーゆー)(わかったわかった。三木ちゃん買い物いこうか)(((僕もいく!)))(…あーしばらく帰ってこれないなこれは)

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