おまけ

「要くん、歩きにくいだろ?私の腕に捕まっていいよ」


「あ、すみません、ありがとうございます」


「要くんにはこの着物が似合うんじゃないかなぁ」


「ええ?たしかに綺麗な色ですけど…」


「要くん、ここにあんこ付いてるよ」


「えっ…わっ!?舐めないでくださいよ!」


「要くん髪紐買ってあげよう。はい」


「え、え!?受け取れません!悪いです!」


「要くんにぴったりの色だと思うんだ。きみのために選んだんだけどな…?」


「…貰っちゃっていいんですか?」


「もちろん」


「ありがとうございます。あの、大事にしますね」


「…ほんと要くんは可愛いよね」


「え?」


「ううん、こっちの話」




すみませんでした。
利吉さんが要くんを事前に知っていたのは、いろいろな理由がある。んだきっと。

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