第一章




よって俺には一様に灰色空間にしか感じられない。

「では、この間のテストを返す。名前を呼ばれたら〜」

お、あの説明文のテストか。あれは自信がある。楽しみだ。


非常に非情な現代文の授業も終わった。
説明文のテストの点数は予想どうり良かった。
昔から得意なのだ。理系からなのだろうか。

そして今は、折返し地点、昼食の時間である。
購買の焼きそばパンがどうだの、カレーパンがどうだの言ってるやつがいるが、
そんな添加物だらけのものの何がいいのだろうか。かく言う俺は弁当食である。
因みに俺考案の俺作である。

色々あって一人身、、、と言うと語弊があるが、
一人暮らしのような生活で身に着けたスキルの一つである。

因みに他にも理系スキルやネトゲスキル、
ついでに童貞スキルも備わっている(ほっとけ。)

無駄思考が過ぎたな。いただくとしよう。
これは自己採点だが、分量も加減も100点満点である
。栄養的にももちろん文句なしだ。静かに鞄から取り出し机の上にそっと置く。

「うん、美味いな。」

独り言。自画自賛。

それにしても教室というのは居心地が悪い。
幼稚な奴らの喧騒や、落ち着かない物と物との衝突音などにどうして耐えられようか。
今後はどこか別の場所で食おう。そうしよう。
どこかいい場所はあったか脳内Wikiを全力でサーフィン。うまくいかない。

いっそのこと昼食を抜くのも手だな。
作る手間と食べる手間、それに教室の劣悪さがなくなり、まさに一石三鳥ではないか。

「、っざしたー。」

そうこうしてるうちに隣りのクラスが終わったようだ。
いやはや。考え事をしてると時間がたつのが早いな。
現在時刻は十二時半。次の授業まではまだまだ時間がある。

まあ携帯を弄りながら弁当を楽しむとしよう。





prev next



- ナノ -