平凡な日の終幕。




教室についても雨は降り続いていた。

時計も見ずにだらだらと歩いていたのが災いしたようで、
僕らが教室までの廊下を歩いている途中に、5時限目の始まりの鐘が鳴った。

「やば」短い悲鳴のような呟きを漏らした木瀬に急ぐ様子はかたっきし見えない。
歩くテンポはそのままで、僕らの会話だけが途絶えた。






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