23/03/11_『砂に根差すは悪辣の華』memo(skeb)


◎ボツタイトル:獣性の上塗り

◎裏コンセプト:グリードくんのオモシレー女§gを奪ってみよう!


◎夢主
 砂漠に住まう、はりとつやのある浅黒い肌に瞬く星々のように美しい瞳を持っていた娘。かつて踊り子として方々を流離っていた母に似て美しい容姿をしているが、目元に大きく走る傷痕によってその美は些か損なわれている。
 長雨によって作物が腐り食べ物がなくなったことで母を亡くしている。自らがフィアスに連れ去られる際に果敢にもひとり食ってかかった父を目の前で殺されている。どちらも『自分たちが生きるので精いっぱい』な村人たちからの助けは得られなかった。
 フィアスに愛されたがゆえに癒えぬ傷を負ってなお生き永らえてしまった悲運の娘だが、なんだかんだのびのびと暮らしていた模様。長年の奇妙な共同生活の末、フィアスに対してストックホルム症候群的な好意が見られる。本人も多少の自覚はある。その影響でレイ一行に助け出されたあとでも人間よりも人外(フィアス)のほうが好き。
 数多の雄に恋の味を覚えさせた魔性の女。

◎グリード
 純真無垢一辺倒の女よりも多少性格悪いほうがグリードくんは「オモシレー」と思ってくれそう。あと押しの強い女にちょっと弱そう。下手に戦える女だと多分性愛対象になるよりも殺意が先立つので駄目そう。
 これらは全て個人的な偏見です。

◎御館様
 かつて砂漠の小村を牛耳っていた雄体のフィアス。食欲と性欲が結びついた難儀なヤツで、これまでにもいくらかの人里を渡り歩いてきたがその全ての場所で女という女を食らい尽くし男という男を徒に殺めている。
 組み敷き暴き倒してなお星のように力強く煌めく少女の瞳に魅入られてころんと恋に落ちた。「ほしい」という気持ちのまま眼球を抉り出そうとしたものの、「痛い」と泣き叫ばれてそれ以上もうどうすることもできなかった。
 自らのうちに灯った情動を恋と名付けられるほどの知性はなかったが、生まれて初めて「誰かに愛されたい」「誰かに嫌われたくない」という欲望と恐怖を知る。
 人間の小娘にすっかり骨抜きにされつつも毎日楽しく暮らしていたらある日やってきた影の獣≠ノ死闘の末討ち取られた。せめて娘を殺して死出の旅路の共連れにしようとさえ思ったのに、どうしても可愛いあの子を殺せなかった。無念。

◎村の男
 夢主と同年代。幼い頃から夢主を慕っていたが高嶺の花ともじもじしていたところへフィアスがやってくる。レイらに救出された夢主が嫁入り前の娘にとってはあまりに惨たらしい傷を負わされていたことを知った彼が抱いたのは仄暗い喜びだった。
 きっとこの先も自分が彼女を手に入れることはできないだろうが、こんな女を自分以外にはほしがらない。この女は俺のものにはならないが、同様に他の誰かのものにもなりはしないのだ。


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