23/01/10_『このあと金稼ぎに奔走した』memo(skeb)
◎夢主♂
ヴァラクヴィラ大陸がアルヴン領土アルフィズ≠ノて暮らしていたアルヴン種と人間の間に産まれたハーフの青年。見た目は十代後半。人間の時間で換算すると生まれてから八十年余り。帽子を目深に被ってでき得る限り目元を隠しているが、それでいてなお非常に整った顔立ちをしているのがひと目でわかる。
馴れ馴れしくチャラついた奴と思わせて、単に弟属性の人懐っこい奴。実姉が大好き。実姉が愛した義兄のことも大好き。
義兄が自分を逃がすために死んでしまった(と思われる)のが悲しくて悲しくて年単位で命からがら辿り着いた森に引きこもっていたが、このままではいけないと決意して町へ赴き、ひとまず義兄から持たされていた金でぼろぼろだった服を買い替えた。譲り受けた金の髪飾り、年季の入ったナイフ、それから一切手をつけずに残しておいたコイン一枚だけが姉夫婦の形見。
アルブンの地においては掟破りの大罪人ではあるものの、それがバレるまではのびのびと善意の人に囲まれながら生きてきたため、他者の悪意に鈍く騙されやすい。また散々愛されまくって育てられてきたことが影響して、混血であるということが発覚さえしなければ「自身が愛される存在である」という自信は揺るぎない。
末っ子気質で天性の甘え上手。いつの間にか周囲の人間に世話を焼かせているちゃっかり者。アルヴン種的には八十歳なんてまだまだ赤ちゃんに決まっているので(決めつけ)、本人もわりと赤ちゃんのつもりで生きている。
姉夫婦の仲睦まじい様子を見ながらすくすくと育ってきたので、恋愛は素晴らしいものだと思っており、婚姻とそこに付随する家庭が「人と人が築ける最上位の絆の形」と思っている節がある。自分もいつか心から愛する人を見つけて共に人生を歩んでいきたいと思っているが、現状は恋に恋しているだけ。
優しくされると自身に好意があるのかと思って老若男女見境なくすぐに結婚したがる。彼が本当の恋を知る日は遠いだろう。
◎姉
夢主の姉。純粋なアルヴン種。弟とは胤違いの姉弟。父が死んでしばらく(長命種ゆえのあやふや時間感覚)は母娘ふたりで静かに暮らしていたが、アルヴンの住む森に迷い込んできた満身創痍の人間の男を密かに匿ったことで生活に変化が訪れる。母は人間の男の精を受けて第二子を儲け、継父は必死の介護も敢無くここに来るまでに負った傷が元で徐々に衰弱して死亡。母もまた程なくして寿命で死んでしまう。それからは女手ひとつで弟を育てる。
母と継父の様子から外界に強い興味を抱いており、弟を連れながら頻繁に外界に出ていた。そのときに出会った人間の男と契りを結ぶ。それから寿命で死ぬまで数十年、通い婚の形で関係は続いた。弟が大好き。夫も大好き。
◎義兄
夢主の姉の夫。夢主にとっては義兄にあたる。人里離れた森の中で畑を耕しながらひとりぽつんと暮らす偏屈老人、というのが周囲からの評判。
冒険者として名を馳せていた若かりし頃に幼子を連れた美貌のアルヴンと心を通わせたのがきっかけで今まで得てきた名声を全て捨ててひとり森で暮らし始める。自分にメロメロな妻が可愛くて仕方ないし、自分にデレデレ懐いてくる義弟も可愛くて堪らない。
最愛の妻の死を契機に純真無垢な義弟の迂闊さに危機感を覚え始め、共にここから遠く離れた地へ旅立つ算段を立てていた。
「森の外だとその容姿は目立ちすぎるから、できればなにかで隠したほうがいい」と夢主に教えたのは彼。
◎ハウスの若主人
先代の後を継いで早数年。夢主のお惚け具合と愛嬌が生まれ故郷で亡くした弟にそっくりでつい甘やかしがち。ハウス運営費に充てるための依頼の仲介金(そんなものがあるのか?)の問題等もあって怪しげな依頼も入ってくるぶんには留められないし、冒険者のほうからどうしても受けると言われれば止めることができないのを歯痒く感じていたので、内心夢主が寝穢さゆえに依頼をすっぽかしたことに安堵している。違約金は念書を書かせて立て替えた。
夢主が八十歳超の長命種であることは全く知らない。素顔は見たことがあるので、「こいつ、この顔面と性格でこの歳になるまでよくこんな平穏無事で生きてこられたなあ」とは思っている。
◎本編開始前の流れ
夫を亡くし、夢主母と姉は母娘ふたりで暮らし始める。
→そこへ人間の男が迷い込み、母との間に男児(夢主)を儲ける。
→男が死亡し、母も寿命で死ぬ。姉が夢主を育て始める。
→姉が夢主を連れながら辺りを散歩していると偶然冒険者の男と出会う。
→冒険者が姉にひと目惚れ。姉も悪い気はせず、適当に相手をしてやる。
→そのうちに冒険者が今までのキャリアを全て捨て、本当に木しか生えてないようなつまらん森に越してきたのをきっかけに本格的に交際が始まる。
→数十年経ち、姉の死後も夢主と義兄の交流は絶えず、むしろ人恋しさから夢主は一層義兄の元を訪ねる機会が増す。しかしその後を同郷の娘に尾行されており、盗み聞かれた義兄との話によって夢主が混血児であることがバレてしまう。
→夢主が家に帰ると殺気立った面々に囲まれ、思わず義兄の元へ逃げ帰る。
→全てを察した義兄はしんがりをつとめ、用意していた船の元まで夢主を逃がしてやる。
→夢主は言いつけ通りに船で海へ漕ぎ出すも船が途中で転覆、崩壊。しかし身ひとつでなんとか命からがらヴォルソルト大陸に辿り着く。
→義兄までもを失った傷心が癒えず、近くの森に引きこもり始める。
ヴァラクヴィラ大陸がアルヴン領土アルフィズ≠ノて暮らしていたアルヴン種と人間の間に産まれたハーフの青年。見た目は十代後半。人間の時間で換算すると生まれてから八十年余り。帽子を目深に被ってでき得る限り目元を隠しているが、それでいてなお非常に整った顔立ちをしているのがひと目でわかる。
馴れ馴れしくチャラついた奴と思わせて、単に弟属性の人懐っこい奴。実姉が大好き。実姉が愛した義兄のことも大好き。
義兄が自分を逃がすために死んでしまった(と思われる)のが悲しくて悲しくて年単位で命からがら辿り着いた森に引きこもっていたが、このままではいけないと決意して町へ赴き、ひとまず義兄から持たされていた金でぼろぼろだった服を買い替えた。譲り受けた金の髪飾り、年季の入ったナイフ、それから一切手をつけずに残しておいたコイン一枚だけが姉夫婦の形見。
アルブンの地においては掟破りの大罪人ではあるものの、それがバレるまではのびのびと善意の人に囲まれながら生きてきたため、他者の悪意に鈍く騙されやすい。また散々愛されまくって育てられてきたことが影響して、混血であるということが発覚さえしなければ「自身が愛される存在である」という自信は揺るぎない。
末っ子気質で天性の甘え上手。いつの間にか周囲の人間に世話を焼かせているちゃっかり者。アルヴン種的には八十歳なんてまだまだ赤ちゃんに決まっているので(決めつけ)、本人もわりと赤ちゃんのつもりで生きている。
姉夫婦の仲睦まじい様子を見ながらすくすくと育ってきたので、恋愛は素晴らしいものだと思っており、婚姻とそこに付随する家庭が「人と人が築ける最上位の絆の形」と思っている節がある。自分もいつか心から愛する人を見つけて共に人生を歩んでいきたいと思っているが、現状は恋に恋しているだけ。
優しくされると自身に好意があるのかと思って老若男女見境なくすぐに結婚したがる。彼が本当の恋を知る日は遠いだろう。
◎姉
夢主の姉。純粋なアルヴン種。弟とは胤違いの姉弟。父が死んでしばらく(長命種ゆえのあやふや時間感覚)は母娘ふたりで静かに暮らしていたが、アルヴンの住む森に迷い込んできた満身創痍の人間の男を密かに匿ったことで生活に変化が訪れる。母は人間の男の精を受けて第二子を儲け、継父は必死の介護も敢無くここに来るまでに負った傷が元で徐々に衰弱して死亡。母もまた程なくして寿命で死んでしまう。それからは女手ひとつで弟を育てる。
母と継父の様子から外界に強い興味を抱いており、弟を連れながら頻繁に外界に出ていた。そのときに出会った人間の男と契りを結ぶ。それから寿命で死ぬまで数十年、通い婚の形で関係は続いた。弟が大好き。夫も大好き。
◎義兄
夢主の姉の夫。夢主にとっては義兄にあたる。人里離れた森の中で畑を耕しながらひとりぽつんと暮らす偏屈老人、というのが周囲からの評判。
冒険者として名を馳せていた若かりし頃に幼子を連れた美貌のアルヴンと心を通わせたのがきっかけで今まで得てきた名声を全て捨ててひとり森で暮らし始める。自分にメロメロな妻が可愛くて仕方ないし、自分にデレデレ懐いてくる義弟も可愛くて堪らない。
最愛の妻の死を契機に純真無垢な義弟の迂闊さに危機感を覚え始め、共にここから遠く離れた地へ旅立つ算段を立てていた。
「森の外だとその容姿は目立ちすぎるから、できればなにかで隠したほうがいい」と夢主に教えたのは彼。
◎ハウスの若主人
先代の後を継いで早数年。夢主のお惚け具合と愛嬌が生まれ故郷で亡くした弟にそっくりでつい甘やかしがち。ハウス運営費に充てるための依頼の仲介金(そんなものがあるのか?)の問題等もあって怪しげな依頼も入ってくるぶんには留められないし、冒険者のほうからどうしても受けると言われれば止めることができないのを歯痒く感じていたので、内心夢主が寝穢さゆえに依頼をすっぽかしたことに安堵している。違約金は念書を書かせて立て替えた。
夢主が八十歳超の長命種であることは全く知らない。素顔は見たことがあるので、「こいつ、この顔面と性格でこの歳になるまでよくこんな平穏無事で生きてこられたなあ」とは思っている。
◎本編開始前の流れ
夫を亡くし、夢主母と姉は母娘ふたりで暮らし始める。
→そこへ人間の男が迷い込み、母との間に男児(夢主)を儲ける。
→男が死亡し、母も寿命で死ぬ。姉が夢主を育て始める。
→姉が夢主を連れながら辺りを散歩していると偶然冒険者の男と出会う。
→冒険者が姉にひと目惚れ。姉も悪い気はせず、適当に相手をしてやる。
→そのうちに冒険者が今までのキャリアを全て捨て、本当に木しか生えてないようなつまらん森に越してきたのをきっかけに本格的に交際が始まる。
→数十年経ち、姉の死後も夢主と義兄の交流は絶えず、むしろ人恋しさから夢主は一層義兄の元を訪ねる機会が増す。しかしその後を同郷の娘に尾行されており、盗み聞かれた義兄との話によって夢主が混血児であることがバレてしまう。
→夢主が家に帰ると殺気立った面々に囲まれ、思わず義兄の元へ逃げ帰る。
→全てを察した義兄はしんがりをつとめ、用意していた船の元まで夢主を逃がしてやる。
→夢主は言いつけ通りに船で海へ漕ぎ出すも船が途中で転覆、崩壊。しかし身ひとつでなんとか命からがらヴォルソルト大陸に辿り着く。
→義兄までもを失った傷心が癒えず、近くの森に引きこもり始める。
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