花様へ900リクエスト(文食満)

四つ葉の願い

四つ葉のクローバーは貰った人の願いを叶えてくれるそうだ。

食満の願いはなんだ?

ん?そんなことか、だったら、いつでも叶えてやるよ

俺もな…食満と……




「いや、何…?」
「何だ?」

目を覚ましたら自室の中だった。
夢の中に出てきたのは、一年生の頃の自分と食満留三郎……。
何か、勢いに任せてもの凄いことを口走った気がする…。


「…いや、何でもない」

同室の仙蔵が怪しげな目で見てきたが、何でもないと言って目を閉じた。


食満とは一年生の頃からケンカばかりだったが、よく遊んでいた。

今もさして変わりはないが…何故かその夢を見た日から、胸の奥がムシャクシャするような感覚がして、気持ち悪い…。



「会計委員長の潮江文次郎!!」
「……なんだ?」
「…あれ?え?」

食満がドタバタとい組に入ってきて、今日も今日とてさぁケンカだ!!となるはずだったのだが、生憎、俺の気分は絶不調だ…食満は驚いたように目を見張り、何だ?どうした?と問いかける。


「…気分が悪いだけだ」


そう言うと、熱でもあるのではと額に手をあて熱を確認して来た。
心臓が跳ねる、手のひらが冷たいのが心地いい。


「冷た……」
「熱はないよな?」
「見て分からんか?」
「いや…それはそうと、何故すり寄ってくる…?」


ん?俺そんなことしてたのか…。


「いや、冷たくて気持ちいいんだ………」
「はっ?……」


額をグリグリと食満の手に押し当て、程よい眠気にウトウトする。


「眠い……んだが、寝てはダメ……で……」
「潮江?」
「んー………?」
「ちょっ!!潮江!?//////おまっ!!犬か!!!」




夢が舞い戻る




四つ葉のクローバーを見つけて

食満のところに走っていく

何故だか無性にアイツにそれを見せたくて

アイツにあげたくて

走って、走って、食満を呼ぶ

現れたアイツにそれをやって

喜ぶアイツを見て、こっちも嬉しくなって

願いを聞いた

『文次郎と………したい!!!』

それを聞いて、それが俺には凄く嬉しくて、食満に答えていた……。





「なんて……答えた?」

目を覚ますと保健室にいて、食満が覗きこんでいた。

「……何が?」
「何でもない……ってか、なんで俺こんなところに…?」
「寝不足だそうだ潮江文次郎」
「あぁ………」


どうやら寝不足で倒れたらしい……そして、食満が運んでくれたらしい

「すまんな……」

驚くほど簡単に出た謝罪の言葉に、食満はまた熱あんのか、と額に手をおいた。

「夢を見たんだが……」

掌の感触に、また眠気が襲って、聞きたかった事を聞いてみる。

「……何だ?」
「一年生の俺が、食満に四つ葉のクローバーを持って行って、願いを聞くんだ……で、食満の返答に俺も何か言うんだがな……食満の願いと自分で口にしたことが出てこないんだ………」


額に置いた手がピクリと固まった……。


「食満?」
「…それっ/////!!」

目線が合えば、真っ赤な顔をした食満が見えた。


驚いて固まっている俺と狼狽する食満


「あっ…その…////」


この反応を見ると、俺の夢は現実に起こったこと、になるのだろうか?

しかし、食満のこの反応はなんだろう…?





『俺な!!文次郎と一緒にいたい!!ずーとずーと!!だから文次郎と結婚したいんだ!!』
『ん?そんなことか、だったら、いつでも叶えてやるよ、俺もな…食満のこと大好きだからな!!』






……ん?

一瞬、過ぎ去った光景、言葉に首を傾げる。

確か俺はその後、まぁ食満とまたケンカしてしまい、ガケから落ちてしまい……記憶が抜け落ちた?




カァァァ////一気に顔に熱が集中する。
なんつーことを口走ってんだ俺/////!!

ようするに


「婚約宣言…////!!?」


俺の言葉を聞いて、食満は赤かった顔をさらに赤くさせて俯く。


「忘れてたクセになんで今更思い出してんだよ〜////////」
「知るか///バカタレ///」


食満も俺も恥ずかしくて死にそうだ。
食満にいたっては半泣きに近い状態になっている。

「……何で泣きそうな顔してるんだ?」
「だって、男にこんな事言われても…ひっく、めっ迷惑……」




それは……まだ


期待していいのか?


「食満……」
「なっん……」
「一つだけ言っとく、その願いは……」



唇と唇が触れ合い、食満を真っ直ぐ見て


「まだ有効なんだが、俺と結婚したいか?」



ボンっ///!!!


茹で蛸になった食満は、ゆっくりと頷いた






あの日

四つ葉のクローバーにかけた

幼い願いが叶うまで


後もう少し






あとがき
花様からのリクエスト、文食満です。
イラストか小説かのリクエストが無かったので、小説にさせて頂きました。
どっどうですかね?文食満らしくなりましたか?(不安)
過去話をちょっと織り込んでみました!!食満逆プロポーズですね!!
これからも我が家をよろしくお願いします!!
それでは、書き直しはいつでも受け付けます!!
遅くなってすいませんでした!!

リクエストをくれた方だけ持ち帰りOK


[back]/[next]
人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -