水菜様へ700リクエスト(文食←六年で六年が仲良しな話) デートの約束 「……与四郎…」 「何だべ?文次郎」 「…退いてくれ」 俺、潮江文次郎は…今すごくイライラしている。 目の前には、俺を睨み付ける。大事な大事な恋人であり幼なじみの食満留三郎。右腕には、同じく幼なじみで、食満の従兄弟の錫高野与四郎(神奈川出身)がいる。 「えーヤダ!!文次郎と留せっかく俺が遊びに来たってのに一人にするんか!?」 「……〜っだからってデートについて来るか!?普通!!お前俺らがつき合ってるの知ってるよな!?ってか俺の腕に腕を絡ませるな!!あぁもう!!」 食満の眉間に皺が寄ってるし!! 食満とのデートのはずだった今日は、まるで図ったかのように邪魔者が出てきた。 退いてほしい……例えば与四郎もそうだし、何故か、食満の隣にいる…。 「アンタも退いてほしいんっすけど、日本史担当でクラス担任、雑渡昆奈門先生」 「やぁ!!久しぶりだね潮江君」 「久しぶりじゃねーよ!!昨日学校で会っただろ!?」 何故か俺のクラスの担任が食満の隣を陣取っているのだ。 ここの近所に住んでいるのか、よく顔を会わせるが、この人に会うとデートは大体成功せず終了する。 そんな訳で、休憩に来ていたファミレスは、食満のブチギレ寸前オーラと、与四郎の一人にしないでオーラと、クラス担任の異様な格好から放っている威圧的なオーラでいっぱいになっていた。 周りがこちらを見ないのは、そんなオーラのせいだろうが、考えてくれ、このオーラの真ん中に俺はいるんだ。 …何でこんな事になっている…? 俺はただ平穏に休日を大好きな恋人と過ごしたいだけなのに……。 食満は怒るし、与四郎は無自覚で邪魔するし、雑渡先生はワザとだろうなぁ…。 ギロリと2人を睨みつける。一瞬ビクッとしたが、何なんだろうか? 「(わぁ…後ろに黒オーラ出始めおった……)」 「(おっと、からかい過ぎたかな……)」 文次郎は気づいていないが、この中でも一番恐ろしいオーラを放っているのは彼である。 その状況下、雑渡だけはニコニコと現状を楽しみ、与四郎は触らぬ神に祟り無しの精神を貫く。 2人をからかうのは、楽しいが、行き過ぎは良くない。 これは2人を取り巻く六年の格言であり、与四郎と雑渡の中でも暗黙の了解だ。 ヘタをすると黒文次によって心の傷をジワジワと抉られる そろそろ帰るか、と雑渡が与四郎に目配せをし、与四郎もコクリと頷くと、2人は席を立った。 「帰るのか?」 「「あぁ」」 「そうか!!」 「「……………」」 そのときの文次郎の嬉しそうな顔といったら………何なんだろう、黒は恐いけど、文次郎はイジメたい感覚になる……。 そんな感情が食満には読めたのか、2人をギロリと睨みつけた。 口には出さないが 早く帰れよお前ら、それに潮江は俺のなんだよ、ちょっかい出すな……。 と目が語っている。 「(留…可愛い顔して文次関わると、口悪いよな……)」 「(正直、潮江君より相手に依存してるからなぁ……)」 そんな訳で2人が帰って、ファミレスにはやっと平穏が戻ってきた。 食満が文次郎の前の席から、さっきまで与四郎が座っていた席に移動する。 「「………疲れた…」」 食満は文次郎の肩によりかかり、文次郎もソファーに体を預けた。 「文次郎ー……」 「あー……?」 「睨んでゴメン…」 「俺こそ、隙を作ってゴメン…」 2人で誤った後に、2人で話す。 「今度は邪魔されないところでデートしよう」 「そんでもって食満は俺の隣の席な……」 「おぉ………」 俺たちが安心して地元でデート出来るのはいつになるのやら……。 今回のデートは失敗に終わり、短い休日が過ぎていく…。 出来ない変わりといってはなんだが 「食満……」 「あー?」 食満にキスをした。 「なっ/////」 「まぁ謝罪と約束を込めて////////?」 「////そうですか////」 「そうですよ//////」 今度のデートは成功させよう 君が不機嫌にならないように 満足のいくまで甘やかして またキスで終われるように あとがき 水菜様の800リクエスト、文食満でそれに絡む部外者たちです。 フリーダムな感じにしていいと仰っていたので思いきって現代パロにしてみました!!本当は水菜様の安西先生!!にやられてスラムダンクパロをやろうとしてたんですけれども……あれぇ? 何かすいません!! 機会があればまた今度挑戦してみます!! 雑渡さんが日本史担当なのは私の個人的な偏見と独断です。与四郎が神奈川弁を喋らないのは2人に標準語で話せって言われてるからです。 そして最後、ファミレス内なのになんつーことをやってんだコイツ等!! こんなんですが、貰ってやってください!! リクエストをくれた方だけ持ち帰りOK [back]/[next] |