刈安こはく様1500hitリクエスト(Double Dadの別視点) 幸福の静寂 文次郎と留三郎に子供が出来た。 そんな噂が学園に広まり、学園は大騒ぎになった。 「なにぃ!!!?」 それにまず一番に反応したのが、五年ろ組、鉢屋三郎だった。 そしてその噂を一番に入手してきた竹谷八佐ヱ門、たまたま話を聞いていた久々知兵助、不破雷蔵は、立ち上がる。 なんだかんだで良いカルテットな4人は、急いで文次郎と留三郎の元へと向かった。 その頃、六年長屋 「寝てるな」 「寝てるね」 「………」 「寝てるな!!!」 最後の小平太のデカい声で、他三人はシーッと小平太を注意した。 「すまん、すまん」 目の前には、畳の上で、文次郎が留三郎と、自分の子(まだ分かっていないが)を抱きしめながら寝ているところだった。 「幸せそうに寝てるねぇ…」 伊作が微笑みながら、毛布を三人にかけてやる。 幸せな午後の風景だ。みているほうも自然と頬が緩む。 しかし、そんな幸せは、走ってくる五年によってぶち壊されそうになった。 バタバタと言う廊下を走る音が聞こえて、長次がすかさず反応した。 「「「「ひっ!!!」」」」 いきなり現れた図書カードが、五年の動きを封じる。 すかさず伊作が立ち上がり、シーッと諭す。 「今三人とも昼寝してるから邪魔しちゃダメだよ?」 「「「「すっ、すいますん……」」」」 四人は素直に謝って、部屋に向かった。 「「「「へぇ……この子が」」」」 「え?」 「潮江先輩と食満先輩のお子さんなんですよね?」 疑問を口にした雷蔵に、仙蔵が口を開いた。 「そんな噂が出回ってるのか」 「まだ分かってないのにねぇ……」 伊作がため息 「ってことは、先輩たちは何か理由があって育ててるんですか?」 三郎がそう言うと、文次郎と留三郎を除く六年全員が 「「「「学園長の思いつき」」」」 「「「「あぁ………」」」」 それだけでだいたい何があったのか察してしまえるのは、この学園の学園長がどれだけ普段忍たま達に迷惑をかけているかがみんな分かるからだ。 「とにかく、みんなが思ってるより楽しい理由ではないかなぁ……」 「親が文次郎と留三郎にそっくりらしいけどな」 と小平太 「え?」 「だって言っていたぞ?私がお父さん達の顔間違える訳ないもんって!!」 「………達?」 兵助が頭に?マークを飛ばした。 「そうなんだよねぇ、最初からお父さんは二人いるみたいな言い方だったんだよね」 「間違って覚えてるんじゃないですか?多分…ですけど、食満先輩が母親がわりだと俺は思うんですけど………」 と八佐ヱ門が言う。 目の前でスヤスヤと寝息をたて、文次郎に抱きしめられている様は、立派に奥さんのようだった。 「うん、きっと絶対に覚える際に手違いがあったよね、多分」 8人で納得しながら、三人を見やる。 「ま、最近文次郎はこの子のおかげでしっかり睡眠を取る規則正しい生活ができているしな」 仙蔵がつぶやく 「今日も一緒に遊んでー!!って言われて三人で遊んでたんだよな」 小平太が言う。 「文次郎も留三郎も、可愛くて仕方ないみたいだしねぇ」 伊作が微笑んだ。 「今は………静かに」 長次の言葉で、全員が頷いた。 そんな日 文次郎も留三郎も、起きるまで、ずっと見られていたことは知らない 幸福な家族に 優しい静寂を しかし、その後自重しない四年が現れ、五年と六年は静かにさせるのにとても苦労したとか…… 終わり はじめまして、刈谷こはく様…本当にすいませをでした!! かなり遅れました!! しかもリクエストはコメディとのことだったのに、何故か文食満の二人が振り回された後の話になっています。 書き直しはいつでも受け付けます!! リクエストありがとうございました。 ※補足:Double Dadは当初、サイトでやっていて、打ち切りのような形になってしまった連載です。文留二人のもとに、女の子がやってきて、親に間違えられた二人、文次郎(父)留三郎(母)は、その女の子を学園長命令で育てるはめに!?という物語でした。いつか復活できれば良いなと思います。 [back]/[next] |