04

猫の世間話




バクバクと料理を口にする留三郎
それを嬉しそうに見る文次郎。

文次郎・「旨いか?」
留三郎・「すっごく!!」

文次郎が出したのは、オムライスを、アヒルの形にして、ケチャップで目を付けた。アヒルオムライス。普通中華で食べる北京ダッグが中に入っている。
フワフワの卵のオムライスは与四郎の好物でもあった。

文次郎・「ところで、何であんな所で倒れてたんだ?」
留三郎・「え…?」

そこで沈黙

留三郎・「実は…」
文次郎・「や、嫌なら言わなくて良いから」
留三郎・「いや、あの、聞いてもらっていいですか?」
文次郎・「おう」

留三郎の話はこうだった。親友ととある会社に勤めていたが、親友が会社をリストラされそうになった。それを留三郎が止め、会社を自ら辞めた。しかし、会社を辞めたところで就く職も無く、無一文になり、さまよっていたらココにたどり着いた。

文次郎・「災難だな…」

そんな奴本当にいたのか、と文次郎がオムライスの次にデザートのチョコケーキをつける。

留三郎・「え!?」
文次郎・「食いっぷりが気に入ったからオマケ」
留三郎・「ありがとうございます!!」

その顔を見て、文次郎の良心が痛む

文次郎・「なぁ食満君」
留三郎・「?」
文次郎・「ウチで働くか?」

拾ったかぎりは面倒を見る


NEXT



[back]/[next]
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -