巻き込まれ体質なのは昔から




文次郎に散々怒られた伊作と怒った文次郎と、苦笑しながらその光景を見ていた留三郎がようやく店に戻ると、そこには不機嫌そうに雑誌を読んでいる与四郎の姿があった。留三郎に遅れて帰ってきたらしく、手には某オレンジなページの料理雑誌

文次郎と留三郎を見ると、おまえ等なぁと、今度はコッチが説教をしそうになり、文次郎が

文次郎・「待て待て!!店を開けたのは悪かった!!後で聞くから!!」
与四郎・「……」


文次郎の必死そうな顔を見て、与四郎が伊作を見やる。その目には何だお前、と警戒心を張っていた。意外に人見知りするタイプが与四郎である。

与四郎・「どちらさん?」

あぁ、絶対面倒くさい事が起こる。文次郎は、眉間の皺をグリグリと親指と人差し指で揉んで、深く深くため息をついた。

何で自分の役回りってこんな事ばっかりなんだろう……。


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