お客様のご迷惑になりますので声は押さえてください しかも、そう言うタイミングで、張本人がやってくると言う……。 スーパーの袋を片手に、留三郎が固まった。 文次郎は頭を抱えた。 文次郎・「あ゛〜お帰り」 留三郎・「え…あっうん。って、えぇぇぇ!!伊作!?」 伊作・「留さん!!」 伊作が留三郎の登場によって、感極まったのか留三郎に抱きついた。 文次郎の額に、ビキッと青筋が浮かぶが、自分に落ち着けと言いながら、ジッと二人を見て、ハッと気付く 文次郎・「ちょっ…お客さん!!」 まだ残っている数人の客が、こちらをジロジロ見ているのに気付いた文次郎は、すぐに、伊作と留三郎を引っ剥がして、2人を店の奥に引っ張った。 で、現在、伊作は文次郎にガミガミ叱られていた。 文次郎・「感動の再会は確かに嬉しかっただろうが!!少しは周りを見ろ!!営業に妨害を及ぼすようなことしてみやがれ…切るぞ」 伊作・「すっ…すいません!!」 後ろに鬼が見える文次郎に、伊作が必死に謝って、留三郎は苦笑した。 NEXT [back]/[next] |