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もどかしい関係





とりあえず、昔から自分は、親が放任主義(愛されてないわけじゃないけど)で、どちらかと言えば淡白な方だったと思う。

だけど、いつも明るい与四郎がそばにいたから、感情とかがちゃんと出せるようになったのだ。

アイツと同じ匂いの、だけど、違うヤツ
可愛いと思う。純粋に、頭を撫でたくなるし、甘やかしたくなる。

『昔、ワシの師匠が言っとったんじゃが』
『は?』
『弟子ってのはいつまでも可愛いもんなんだそうだ』
『はぁ?』
『最近になってそれがわかってきてな』

昔の師匠との会話を思い出して苦笑い。
うん、師匠、俺もやっとなんかわかってきた。

でも、何かが引っかかるんだよ……。
この前与四郎が、俺たちを独占したいと言ったのを思い出した。

友情か、恋か、わからない。あやふやな位置にいるんだろうと思う。
今のところ、彼女が欲しいか?と聞かれれば欲しくない。
俺は、アイツらが欲しいと思う。
片方だけじゃなくて、出きるなら両方?

文次郎・「これじゃぁ、俺の方がワガママだなぁ……」

は三人で雁字搦め…本当に、そうなってしまえば良い

そうくだらない事を考えて、店のドアが開いた。


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