17 結局彼には甘いんです 与四郎・「文次郎?」 心の中で感謝しつつ、ジーッとふてくされた顔で見られ続けた文次郎は、心の中で苦笑した。バカだなぁ、お前だったら俺は別に構わないんだが…。 文次郎・「う〜ん、じゃぁ住んでみるか」 と言った。なじみ二人は、お互いがお互いに対して甘くて、お互いに絶対の信頼を寄せている。 その無言の空気を読み取った留三郎が、今度はムッと顔をしかめた。 留三郎・「文次郎の家だから、文次郎が良いって言うんだし、俺は反対しない」 なにやら不機嫌な留三郎に二人が少し焦る。 いつものツンデレ加減が見れない。ツンツンしてる!! 文次郎・「とっとめ?どうした?」 文次郎が話しかけ、そこで留三郎から一言 留三郎・「住んでもいいけど、条件がある」 与四郎・「ん?」 留三郎・「俺を」 そう言って、二人の腕を引っ張って 留三郎・「一人にするな」 そのあまりにも必死に顔を真っ赤にさせて言うその言葉と行動に、二人の心臓に見事ハートが打ち込まれた 心情は 何この子ーーー!!//// 可愛い!!////// な感じだった。 文次郎・「わかった!!絶対1人にしねぇ!!」 与四郎・「約束すんべ!!」 留三郎はその言葉にホッと微笑んだ。結局この中で一番甘やかされているのは留三郎だった。 NEXT [back]/[next] |