13 譲れないところ 高校を離れて、小平太は出版社の仕事についたと聞いていた。 昔から、情報屋として活躍し、カメラが好きだったから、それはよかったと素直に俺は喜んだ。 小平太・「文次郎の料理屋を取材したいんだよね」 文次郎・「却下」 小平太・「なんで!?」 文次郎・「この店は、俺だけのものじゃないし、お客さんには手軽に来てほしいからだ。お前の働いてる出版社かなり有名だろーが」 小平太・「そう言わずに!!一度来たときに、撮ってみたくなったんだ。風景を……文次郎のセンス悪くないって思ったし、料理も店にあってイキイキして見える」 こうなるとお互いプロ根性のぶつけ合いになってしまう。 小平太には一度店に招待したことがあるが、まさかそんなことを思っていたとは 小平太・「頼む!!雑誌を読んでくれる人にぜひ紹介したいんだ!!」 文次郎・「嫌だっって言ってんだろーが!!」 攻防戦の時間、約2時間 最終手段をこの男が使うまで後10分 NEXT [back]/[next] |