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一段落ついたらまた面倒ごと





さて、話を戻して、ここは料理屋、銀(しろがね)席は20席、狭いながら、店の主人が作る料理の味は、素朴で昔懐かしいく美味い。

与四郎・「………」
留三郎・「………」

留三郎と与四郎は眉間に皺を寄せながら、店のことが書いてある雑誌をみた。

与四郎・「何で取材受けた」
留三郎・「まさか、脅されたとか?」

すっかり留三郎も仕事が板についた秋、知り合いの記者から電話が来たのだ。
貴様らの中の俺は一体全体どんな性格してんだ。と思いつつ、実際脅されたのは事実だった為、言い返せなかった。

文次郎・「悪かった。与四郎と留三郎の意見も聞かないで、勝手に引き受けた」
与四郎・「断れなかったって、誰だったんだ?」
文次郎・「……暴君」
与四郎・「………あぁ…すまん」


俺たちの会話について行けない留三郎が首を傾げる。

留三郎・「誰?」
文次郎・「いっいや、お前は一生関わらないでくれ!!」
与四郎・「留が食われるー!!」
文次郎・「良いか、七松小平太と言う人物に、絶対触るな?にこやかに声をかけられても、一回お辞儀するぐらいにしとけ!?すぐに逃げるんだぞ!?」

必死になっている俺と与四郎を見て、留三郎はハテナマークを頭に沢山浮かべて頷いた。


その男の名は……

嵐と言うより大震災がやってくるレベル。


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