「ナランチャ、君は死んでしまった。」
返事はないとわかっていてフーゴは石に話かけた、そこにはナランチャ・ギルガと彼の名前が彫り込んである。
「僕は生きている」
勇敢に立ち向かった君は死に立ち止まった僕は生きている、そう思うと苛立ちがこみあげてくるかと思った、だが何も込み上げてこなかった。
「今の僕には何もない」
仲間も、友人も、そして君も
彼は手に持っていた花束をそっと墓前に置き霊園を後にした。
いまから僕はミスタに会いに行く
サンザシの花に
別れを告げて
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サンザシの花言葉→唯一の恋、希望、望み