窓が締め切られ扉にはみるからに頑丈そうな鍵がかけられた暗く埃っぽい部屋、極端にものが少なくただ申し訳程度の棚とこの部屋にはそぐわない美しい作りの椅子そして人が入れる位の大きさの袋がころがってているだけだった。
そこへ扉の開く音と光が差し込み空気中に舞う埃を映し出した、すると今までぴくりとも動かなかった袋が芋虫の様に動き出した。
部屋に入ってきた人物は三つ編みにした金の髪を揺らしながら袋の元まで行くと紐で縛ってあった口を解き中に入っていたものを蹴り飛ばした、

「僕が部屋に入ってきたら逃げようとしましたね、なぜですか?」
蹴り飛ばされた中身はゆるゆると起き上がり蹴り飛ばした張本人を見上げた、すると今度は思い切り腹につま先が食い込み彼は仰向けに転がされ終いには先ほど蹴り上げられた場所を高級そうな革靴で圧迫した。

「どうせ逃げたってあなたはすぐ死ぬんです、ゆっくりしていけば良いじゃないですか」
徐々に圧迫する力を強めると足元から苦しげな呻き声が聞こえる、僕は靴を脱ぎやわらかな腹部を直接踏み付けたいと思ったがなんとなく億劫に思いやめた、それに靴の方が彼は苦しむだろう現に息も絶え絶えで口の端からは血液と胃液が混ざった様なものが垂れている。
足元の男は異様な形をした目に涙を溜め吐息かと間違える位の声で助けを求めた、踏み付けている方の男はその声に気づいている様子で男をみて口角を上げた。

「助けてあげますよ、致命傷だったらいくらでも治してあげます。でもあなたは死んでも死ねないんですから少しくらい僕の鬱憤を晴らすのに協力して下さいよ」
そう言ってさわやかな笑顔を浮かべると再び男の顔を蹴り飛ばした。


優越感と征服欲は似ているようで
その実、比例関係にあるだけだ


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すごく思いつきだしディアボロ喋ってないし、なんだこれ!
title→カタリーナ
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