「はぁ、全く調子いいですねミスタは」
ミスタを見送ったあと僕は急いで帰る必要もないしなんとなく狭い路地に入ってみた
そこは表の通りと違い昔の雰囲気を残した所だった、素敵だなと思いふらふら自転車を押していると頬に水滴がかかった
「……もしかして雨?」
しまった傘を持ってくるべきだった。一粒、また一粒と雨はどんどんと量が増えてゆきそれに比例してジョルノの足取りも早くなっていった。
「仕方ないここで雨宿りするか」
つくろうと思えば傘なんていくらでもつくれるがなんとなく雨宿りをしていこうと思った。
雨粒が物に当たる音だけが辺りを包み彼は音に集中するかの様に目を閉じた。

「初流乃」
目を閉じてどれくらいしたのだろう、突然のよく知った声にジョルノはパッと声の方へ目を向けた
「パードレ!?なんでここにいるんですか」
「傘を忘れただろう、だからな」
そういった彼は雨の日にも関わらず日傘で雨粒をしのいでいる、左手に雨傘を持っているにも関わらず。
「それにしてもパードレ、よく僕のいる所がわかりましたね」
「私を他の人間と同じだと思うなよ」
男は誇らしげに雨傘を差し出したがジョルノは受け取らず男がさしている日傘のなかに入った
「傘を持つのも面倒なんでパードレがさして下さい」
「そうか」
「…なにニヤついてるんですか気持ち悪い」
「気持ち悪いって……、初流乃が小さい時はよくこうして歩いたと思ったからな」
まだ小さく男の太ももあたりくらいしか身長のなかったそして黒髪だった息子の事を思い出し隣にいる成長した息子を嬉しそうに見た「今も昔も初流乃は可愛いWRY」
「パードレは昔はかっこよかったのに」
「えっ」
「ほら、雨足が激しくなってきましたよ急ぎましょう」
ぴしゃぴしゃと足元の水をはねさせながらジョルノとDIOは家路に急いだ。


どしゃぶりアクアリウム


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無駄親子まじかわ^ω^
雨の日ねた書いてしまったよ(笑)
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