今日は土曜日、週休二日制の恩恵にあやかってもう一度眠りにつこうかと思ったら枕元に置いてあった携帯が音をたてた。
携帯を見ると三つ上の先輩であるミスタからメールが届いていた、件名は無題本文は急いで学校に来いというなんとも簡素なものだった。
「という訳なんで学校に行ってきます」
「学生とは大変ですね」
「まあ仕方ないですよ、夕方には戻るのでパードレにもそう伝えておいて下さい」
僕はテレンスに言伝を頼み家を出ようとした

「初流乃、出掛けるのか」
「……おはようございますパードレ、今朝は早いんですね引きこもりの癖に」
初流乃と呼ばれた瞬間ジョルノは若干眉間にシワを寄せた、ジョルノの事を初流乃と呼ぶのは家でも学校でも父親であるDIOただ一人だ。
「引きこもりではない、仕事が家の中で済むから無駄な動きはしないだけだ」
「もはやパードレの存在が無駄ですね僕急いでるんで、じゃあ行ってきます」
「あ、初流乃……行ってしまった」


呼び出され向かった所どうやら彼の自転車のサドルが盗まれていたようで結論からいくとサドルをつくって欲しかった様だ。
「全く何で僕が…」
「悪かったって、ほら月曜購買でプリンおごるからよ」
「ミスタ困った事があったらいつでも言って下さい」
「現金な奴だなお前…」
冗談も言いつつサドルをつくるとミスタは嬉しそうに去って行った

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