<1/1>

 初めまして



アンジュ「お疲れさま、カノンノ。ペカン村の人達の移民は無事に済んだわよ。ところで...その男の子は..?」

カノンノ「えっと、ルバーブ連山で出会ったんだけど..」

アンジュ「そうなの……それじゃあ、事情は後から詳しく聞くとして、とりあえずは自己紹介ね。私はアンジュ・セレーナ」

ユウ「え、えと......ユウ..」

アンジュ「そんなに怖がらなくても大丈夫よ。ユウくん、でいいのね?」

ユウ「..............」
カノンノの後ろに隠れる動作

アンジュ「うーん..」

カノンノ「あ、あの...彼、名前以外に記憶がないみたいなんです..だから、さっきからずっとこの調子で..」

アンジュ「記憶が..?そう…それなら仕方ないね......記憶が戻るまでの間、ここに置くのは構いません。すでに一人居座らせるしね、歓迎するわよ」

カノンノ「いいんですか!?ユウ!良かったねっ!」

ユウ「ん...う...?」

アンジュ「ただし!働かざるもの食うべからず。君にもギルドの一員として働いてもらいます。アドリビトムの一員として、これからよろしくね?」

ユウ「あ、よ、よろ、しく........?」

ウィーンとドアが開く音がなる。

リルト「依頼終わったぞ。ったく、なんでオレがこんな目に.....ん?」

ユウ「っ!!!」

アンジュ「あら、リルトくん、ちょうどいいところに。ちょっとこっちに来てくれない?」

リルト「え?いや..なに、つか......そいつ..」

ユウ「う........?」
カノンノに隠れながら様子を伺っている。

リルト「......新しい仲間か?ガキじゃねえか」

アンジュ「そういうこと言わない。見た目は子供でも、貴方よりは強くて役に立つわ。貴方なんかよりもね」

リルト「2度言った上にわざわざ、なんかを付け足すな!悪かったな、弱くて!こんなでも一応依頼終わりました!報告も済んだしもういいだろ、オレは行くからな…」

アンジュ「あ、待って、まだ自己紹介......!って、行っちゃったわ。まったく......おびえさせちゃったみたいでごめんね、ユウくん。彼もギルドメンバーの一人なんだけど..口が悪くて見た目も悪いけど、そんなには悪い人ではないの......きにしないであげてね?」

ユウ「う、うん..?」

カノンノ(アンジュさん、それ、フォローになってないどころか単なる悪口です..)

アンジュ「とりあえず。仕事の話しは後でも大丈夫だし、今はまず……他のメンバーとの顔合わせをして皆に挨拶をしてらっしゃい。それが終わったらここに帰ってきてね。怖い人は、今はさっきの人くらいだから大丈夫よ」

カノンノ「そ、そうですね!ユウ、私が案内するから!いこ?」

ユウ「挨拶.........名前、聞いてない..」

カノンノ「え?名前?もしかしてリルト.....の?だったら大丈夫だよ!依頼がない限り、彼もずっと船には居るから、好きな時に会いに行って、また聞けばいいわ。ね?」

ユウ「......う、うん........!」

カノンノ(さっきまで怖がってたのに......嬉しそう...リルトって案外子供に好かれる体質だったりするのかな?)

カノンノ「じゃあ、いってきますね!」

アンジュ「ええ、皆によろしくね」






―――――――――

中途半端ですが長くなったので挨拶回りは次に..




おまけ↓

ユウ「アドリ......って、なんなの..?」
カノンノ「えっ、あ、この名前のこと?アドリビトムっていうのは、今ユウが加入した、このギルドの名前なの。確か...古代神官語で自由って意味、だったかな?あ!ギルドっていうのは、何でも屋さんみたいなものだよ!......人々から寄せられた依頼でをこなして行くの」
ユウ「ぎるど、びとむ......イライ……う............ウン、ワカッタ」
カノンノ「あ、はは......わ、わかってない、よね..?」


リルト「自由......ねぇ........」


あんまりな自由推しに複雑な気持ちになる影からこっそりリルトくん。





top
×
「#エロ」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -