「なあ」

「あん?」

「お前マジでなまえ好きなのか?」

「ばっ、あたりまえだろ」

「ちょっとは恥じらえよテメェは」

「この歳で照れてみ?気持ち悪ィだろ、俺」

「そりゃそーか」

「俺みてえな大人の男は照れたりしないんです」

「ただれた恋愛しかしたことねえくせに」

「はあ!?お前に言われたくねェんだけど!お前なんかアレだろ、学生時代から現在進行形でそこらへんの女食い荒してんだろォがァ!」

「お前だって学生のとき、やんちゃしてただろ」

「……アレはお前、学生時代はモテ期だったから」

「お前に告った茶髪のえらい綺麗な女いただろ?アレ俺その日にヤった」

「テメェェェェェェ!!なんかおかしいと思ってたんだよねアレ!身に覚えのねえ跡が首についてたから!」

「ハッ、もう時効だろ」

「兄弟かよォォォ!ぜってーお前絡みの女には手出したくなかったのにィ!」

「そこかよ」

「まあ別にどうでもいいわ。あの頃に心底惚れた女なんかいなかったしよ」

「可愛かったぜ?涙流しながら腰揺らして、晋助ぇ…もっと…とか普通に言っ、」

「テメェェェェェ!!てかなんで覚えてんだァ!」

「冗談だ。いちいちヤった女の事なんざ覚えてねえ」

「女の敵コイツぅぅぅ!すげえ恥ずかしい死に方してほしい!」

「んだよ、じゃあてめえは食った女のツラと名前とヤってる時のこと全部覚えてんのかよ?」

「…もももちろんンン」

「んじゃあ5人目の女は?」

「ご、5人目ェ!?あー…たしか名前は…京子…?」

「ブー。美里です。京子は8人目です」

「ぶゥゥゥ!?キャラじゃねえこと言うな!しかもなんで覚えてんの!しかも京子ホントにいたのか!テキトーに言ったのに!」

「ブー。俺が言ってんのはでたらめ。まったく何も覚えてねー」

「覚えてねえならなんでクイズ持ちかけたの!?一生答えにたどり着けねえよ!!」

「お前の食った女の人数なら覚えてるがな」

「なんでそれは覚えてんだよォォ!俺マニア!?」

「やめろ気持ち悪ィ」

「ちなみに俺もお前が食った女の人数なら知ってるけどな」

「俺マニア?」

「やめろ気持ち悪ィ。冗談だ冗談」

「てゆうかなあ、てめえも昔はヤりまくってたんだから俺を咎めんな」

「馬鹿野郎、俺はもっと女に対して誠実だったわボケ」

「なーにが誠実だよなまえ見るたび鼻の下伸ばしやがって変態教師」

「うるせえな悲しい男のサガだよ」

「男がみんなお前みてえだと思ってんなよ」

「だってなまえかわいいじゃん」

「まあ、アイツはいい女だよな」

「お前が女褒めるの珍しいな」

「そうか?」

「うん。あっ、なまえは俺が狙ってんだから手ぇ出すなよ?」

「さあな。気分による」

「てめっ、敵!女の敵!」

「うるせえよ合コンの負け犬」

「違うからねェェ!?アレはお前がいるせいだからね!?俺の合コンに同席しては可愛い子全員テイクアウトしやがって!おかげで俺は残りもんと強制二次会だよ死ね高杉ィィ!!」

「残りもんには福があるって言うじゃねえか死ね銀八」

「死なねェェェェ!福も何もあるかそんなもんンン!!幸薄そうな顔ばっかだったよ!」

「しょうがねえだろ。女が勝手に寄ってくんだよ」

「うぜェェェェこいつ殺したい!てかなあ、お前がそばにいなきゃ俺もそこそこモテんだよ!銀八が担任なら留年したあいとか個人授業してえ?とか言われっからね俺」

「どうせ風俗だろ」

「風俗違うゥゥゥ!」

「前に辰馬と行ってただろうが」

「アレは断りましたあ。俺は危ない橋は渡りません」

「危ない橋は渡らねえくせに危ねえシュミはあるらしいな銀八ィ」

「…は?」

「前の女に聞いたぜえ?お縛りが好きだそうで」

「ぎゃああああァ!何しゃべってんだあのアマ!!違うからね!?アレはマンネリを解消できるかな的な、お試し感覚的なものだったからね!?」

「でもまあ、縛んのはなかなかいいかもしれねえな」

「…わかる?」

「なまえとか縛り上げて泣かせてえかも」

「あっ…やめてください…もう許してえ…!とか言われたら俺爆発するわ」

「爆発すんのか」

「冗談だ。つーか俺のなまえちゃんで妄想すんのやめてくれる?」




保健室にて



「あの、」
「「あ?」」
「そうゆう話は私がいないところでしてくれますか」
「「………」」


((…いたんすか。))

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