「副長」

「なんだ」

「ちょっと頭割ってもいいですか？」

「いいわけあるかァァァ！！ちょっとってどんくらい！？とりあえずその物騒なもん置けェェ！！」

「いやあ、副長がなに考えてんのかわかんなくて」

「俺はテメーがなに考えてんのかわかんねーよ！」

「頭のなか見せてもらおうと思ったんですけど」

「まずテメーの頭んなか見せてくれ。検査してやる」

「副長どーゆーおつもりで？」

「あ？」

「屯所に女連れ込んだらしいじゃないですか」

「はァ？」

「どーゆー神経してんですか副長」

「どうもこうも身に覚えがねぇんだが」

「すっとぼけてんじゃねェェェェ！！」

「うおわァァァ！！あ、あああ危ねーだろォがァァァ！！」

「言ってくださいよ…何処の女？」

「だっ、だから身に覚えがねぇ！」

「ネタは上がってんだ土方さんよォ…」

「キャラ違ぇ！」

「昨日の夜のことです。忘れたなんて言わせませんよ」

「あ？昨日だァ？…昨日…」

「何やってるんですかィ？」

「沖田さん」

「おま、変なタイミングで入ってくんな、って…あああ！オイ！ありゃァ山崎だ！！」

「山崎ィ…？」

「土方さん…山崎に女装させて、そんなシュミが…？」

「ちっ違ェェェ！！おまえの想像力の豊かさが腹立つ！」

「へぇ…軽蔑しましたぜ土方ァ」

「もうお前うぜーから黙ってて、頼むから。ホント頼むから」

「いやでィ」

「ひどいです副長！私は副長がこんなに好きなのにィィ！」

「…流れで言っちゃいけねーこと言ったよオイ」

「はァ…可哀相に…あー、まじで死んでくんねェかなァ土方」

「お前が死ね」

「お前が死ね」

「とりあえず山崎ぶっ殺してきますね」

「とりあえずじゃねーよ落ち着けコラ」

「死ね土方」

「もうお願いだから黙っててくんないホント頼むから黙っててくんない」

「副長」

「んだよ」

「私を選ぶんですか！？それともやっぱり山崎ですか！？」

「えェェ！！その中から！？何そのやっぱりって！」

「土方さん、答えてください」

「………山崎は潜入捜査の為にあんな格好してたんだよ。内密ってことにしてたから知らねえと思うが」

「わかってますよ」

「…は？」

「いやあ、からかってやろうと思って。ねえ沖田さん」

「あァ、暇だから」

「てめえらァァァ！！総悟テメー逃げんな！」

「あははは」

「…オイ」

「なに？副長」

「あの、好きだっつーのも嘘か」

「……さあ？」






うそつきハニイ




「まいった…」

「あ、副長！これ昨日の潜入捜査の報告書で、」

「オイ山崎ちょっと殴らせろ」

「えェェェェ！？」




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