しばらく二人で抱き合ったままそんなことをずっと話していた。

その後は手をつないで蔵ノ介に家まで送ってもらった。

バイバイと、言うとつないだ手を引かれてぎこちなくキスもされた。
嬉しくて、照れくさくて。
初めて彼氏ができて(蔵ノ介も彼女は初めてできたらしいけど)
恋人に抱きしめられたことも手を繋いだのもキスされたのもこれからするだろう色々なことも、何もかもがお互いに初めてで…

考えただけで幸せな気分になれた。

お昼の出来事なんて忘れて。

部屋に行ってからもずっと脳みそが飛んでるような
体が浮かんでるような
そんな、フワフワした感覚。

当たり前のように来てた蔵ノ介からのメールも今日からくるメールは今までとは嬉しさが断然違うわけで

家に帰ってからはずっと幸せな気分で一日を終えた。


+-+-+-+-+-+-+-+

ピンポーン

朝ご飯を食べ終わってくつろいでいるとチャイムが鳴る。
梓捺は鞄を持って「ほな、行ってくるわー!」と外に出る。

迎えに来たのはもちろん蔵ノ介で、朝練に二人で行って同級生や先輩に事後報告。優しい人達ばかりで、昨日の先輩たちみたいなのはおらん。なんて良い部活や!って改めて思ったわ。

祝福されたり茶化されたり謙ちゃんには「遅いわ!」とツッコまれる始末。謙ちゃん達が早すぎるだけやと思うけど。

でも、お互いに話しとって、蔵ノ介は結構前から私を好きでいてくれたみたいやし、もう少し早く私が自分の気持ちに気づいとったら
こうなるのも早かったんかな?なんて思うとったけど、どのみち私からは告らへんかったやろうし、変わらへんやろな。

あの時に蔵ノ介に告白されて、今二人付き合うとるんは運命やったんやな……


まぁ、そうであって欲しいっちゅー願望なんやけど。


運 命
(だから、ずっと一緒や!!)

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色々なことが
付き合うという運命のための
伏線だったんだ。

遊詩


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