※日常会話文です




『ユウくんお誕生日おめでとー!』

パンパンッという乾いた音が誰もいない放課後の部室に響く。

部室に入ってきたユウジはドアを開けたまま、クラッカーを持った小春とマネージャーである梓捺を見開いた目で交互に見る。

「な、なんやねん…小春が急におらんなったと思ったら」
「ユウくんが誕生日やからビックリさせたろ思て!」
「小春ぅう!」

小春に抱きつくユウジを見て、呆れがおで「いや、提案したんウチなんやけどなぁ…」と呟く。

「なんや、梓捺も抱きついてほしかったんか?」

と、ニヤニヤしながら聞いてくる謙也に「アホか、ちゃうわ」と言い返すと

「しゃあないな、俺がハグしたるわ」

と、蔵ノ介が前から抱きついてきた。

「しゃあないやないわ!セクハラか!訴えるぞハゲ!!」

頭突きをかますと、ううっ…と呻きながら後ろに後退した。

「…ほんま頭固いわ」
「うるさいわ。あ、そうそう!ユウジ、プレゼントあるんや!」
「…お前らからのプレゼント?恐ろしいわ…」
「そんなこと言ってエエんか?」
「?」
「プレゼントは簡単にいったら小春や!今日は二人でどっか行ってきぃ!」
「ホンマか!?」

キラキラと目を輝かせるユウジに「今日は好きにしてええよ?」なんて小春がいう。

やめろ。誤解するわ。

そんな私の心情と被ったのか、光も「きしょいわぁ…」と呟く。

「おおきにな!」
「行ってくるわぁ〜」

と、二人は手を繋いでそそくさと部室をでた。

「さ、俺らも帰ろか!」と、謙也がニコニコしてこちらを見ている。

が、私は彼の期待を裏切ることになる。

「アホか。今から3時間部活せな帰れんで?」
「なんでやねん!」
「ほら、さっさと着替えぇ!」

バシッと謙也を叩くと同時に「チッ」と聞こえる。

「…光くん。サボったら練習量倍に増やすからな。」
「サボりませんよ…」

よし、いい子や。

「よっしゃ!今日も頑張るで!!」
「その意気や金ちゃん!よしよし!」

頭を撫でてやるとへへへと笑うので弟みたいで可愛い。

?後ろから誰かが肩をつついてる。

首だけ横に向けると既に着替えてる白石が満面の笑みで立っていた。

「………さ、私も準備してこよ」
「ま、まてや!俺もう着替えてんねんで!?」
「部長なら当然や。」
「差別やわ!拗ねるで!?」

それは面倒くさい。

「…なんや、頭撫でればええの?」
「おん!」

ぱぁぁぁっと、明るくなった蔵ノ介に嫌気がさす。

でも、行ったからには撫でないといけないだろうと思い、手を伸ばした。…とどかない。

「た、高いわボケぇ!」
「おもろいなぁー」
「はめたな!?このやろ…蔵ノ介だけ、グラウンド20周や!」
「そ、そらないわぁ!」

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最後らへん、ユウジなんも関係ないね(笑)

あと、白石が出番多いのは仕様です(*^^*)

ユウジ好きやけど、小春がおるから
夢小説は書けないわぁ(^-^)

遊詩