私は現世で死んで、次に目が覚めると森のなかにいた。死体が散乱している森の中に。
 
最初は悪い夢なんじゃないかと思っていた。でも、いつまでたっても覚めることの無い夢なんて無い。
 
つまりは現実だった。
 
流魂街で最も治安が悪い"更木"。そこが私の送られた地区だった。
 
何日か過ごすうちにお腹がすいてきた。今までショックですかなかったらしい。とりあえず食糧を探すために歩き回ることにした。
 
そこで私は見てしまった。
 
人が…屍が血に沈んでいく瞬間を。
 
ここの住人は文字通り殺し合いをしていた。何度も地に臥せていく人間たちをみた。私は
(二度も死にたくない…!)
 
そう思い傍らの屍の所持していた日本刀を持ち出した。
 
(私も戦ってやる!)
 
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