「いち兄のことずっと好きでした!
俺と付き合ってくだしゃい!」
「………………………………………………え!?」
まさかの一言に目玉が1.5倍くらい飛び出た。と思う。つか最後噛んでるし。可愛い。
うん、というかどうしよう。いや俺男だし。つか声でかいよ周りの視線が痛い!痛い!
「…俺、男だぜ」
「そんなの気にしない!」
気にして。頼むから。
でもここで断るのは可哀想。
でも守のことは弟としか見たこと無い。
俺はきっと今までで一番優しい笑顔を贈った。
「じゃあ守がもう少し大きくなって、気持ちが変わってなかったらまた言ってくれ」
「大きくなっても変わらないよ!」
「わからないだろ?」
宥めるように優しく言うと、
納得したのか「わかった」と拗ねたように言った。
「でも大きくなるって、どのくらい?」
「え!?あ…うーん…さあ…」
「18さいくらい?」
「そ、そのくらいかな」
俺は適当に受け流して「帰ろう」と言って立ち上がった。
「うん!」とにこやかに笑うと、俺の手をしっかりと握った。
「いち兄、待ってろよ!18さいになったらまた好きって言うから!」
「はいはい」
はは、と軽く笑って、俺らは歩き出した。
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12歳と9歳編完結。内容薄い…。
兄丸と弟堂が可愛い。