久々に部活の無い日曜日、
決まって俺は円堂の家に転がりこんでいる。
部活の無い日は円堂の家でダラダラと過ごす、
これがもう習慣となってしまった。

今日も俺はベッドを占領して
サッカー雑誌を眺めている。
ちなみに円堂はベッドに身体を預けながら
同じように雑誌を眺めている。
チョコレートをバクバクと食べながら。

「…チョコレート美味い?」
「美味いぜ。食べる?」
「1つだけな」

そう言ってチョコレートを1つ受け取ると
口に運んだ。
口の中で甘ったるさが広がり
少し気持ち悪くなる。

「あっまー…」

耐えきれず声で漏らすと
円堂は「やっぱりな」と笑った。
幼なじみは何でもお見通しだ。

円堂は変わらずチョコレートを食している。
意外と甘党だな…
とぼーっとしながら思った。

「円堂って甘党だっけ…」
「ん?いやそれ程でもないぜ」

そう言いながらまたチョコレートを口に運んだ。

「太るぞ」
「運動してるから大丈夫だ!」
「壁山みたいになるぜ」
「え」
「壁山運動してるけど
体重減んないじゃん」

まあそれは何杯もご飯
おかわりしてるからなんだろう。

「俺が…壁山みたいに…」

円堂は顎に手を当て
真剣に考え出した。

想像すると
…すごく面白い。


bkm

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