「いらっしゃいませー!」

店員の元気な声を浴びせられる。
笑顔が眩しい。
俺は手短に注文し、
さっさと席についた。

土曜日、部活が終わった後

『新しいハンバーガー出たんだ!
食べに行こうぜ!』

と、円堂が言い出して今に至る。
ここは某ファストフード店だ。
目の前にはカロリーが高そうな
ハンバーガーとポテトが鎮座している。
しばらく待っていると
円堂もトレイを持ってやってきた。

「お待たせ!あ、チーズバーガー?」
「ああ。…ってでかいなそれ」

俺は円堂が注文したであろう
新作ハンバーガーを指差した。
包装されているが
大きさが充分にわかる。

「美味いらしいぜ」
「そうなのか…」

まあCMで見た限りでは
美味そうだったなあ、
と思考を巡らせた。

「じゃあ食べようぜ。
せーの、」
「「いただきます」」

手を合わせて
ハンバーガーの包装を解き
力一杯頬張った。

(美味い)

こういうものは
たまに食べると美味いんだよな。

ちらり、と円堂を見ると
美味そうに食べていた。

「美味いか?」
「ああ!俺将来ここで働きたい」

そんなことをぼやいた円堂を
ついほくそ笑んでしまった。

「む。なんだよー」
「なんか想像できねー…ぷっ」

どっちかというと
円堂は寿司屋が似合う気がする。

『へい、いらっしゃい!!』

なんてな。


bkm

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