「「ブフォ!!!」」

なんと2人同時に噴き出した。
汚いが、気にしてる余裕などない。

「母さん水!」
「水ください!」
「あらあら、どうしたの。
はい」

これまた2人同時にコップを
奪い取るような勢いで受け取り
ごくごく、と喉をならして飲み干した。

「…はあー、はあー、か、辛かった…」
「…はあ、はあ、え、円堂…
お、お前、何した…」

息がまだ荒い風丸が
鋭い目つきで睨んできた。

「し、七味唐辛子、入れた。
か、風丸こそ…」
「俺、は、タバスコ、入れた……」

いつの間に。
だが辛味が口の中で
まだ暴走していたため
口にすることは出来なかった。

大分落ち着くと
「いつの間に入れたんだよ」
とやっと聞くことができた。

「円堂がテレビに夢中になってるとき。
円堂こそいつ入れたんだよ」
「ティッシュ取りに行かせた時」

やっぱりそこか、と
風丸は顔をひきつらせた。

「…俺たち考えること一緒だな」
「…だな」

何だか凄くおかしくなってきて
大声で笑い合った。



「お前ちゃんと完食しろよ」
「風丸もな」
「…やるんじゃなかった」
「それ今俺も考えた」




‐‐‐‐‐‐‐‐
普段2人共チームメイトには
悪戯とかしなさそうだけど
幼なじみ(恋人)相手には
強烈な悪戯しちゃう、だと
萌えるよねって話。


bkm

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テーマ「人外ファンタジー」
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