(でも確かに)
「円堂って字下手だよな」
あ、やべ。
声に出して言っちまった。
「…うるさい」
「ご、ごめん。つい」
「下手だから字の練習してたのに。
怒られた上に侮辱された」
先程の俺のように
そっぽを向いてしまった。
「ごめんって」
「もー知らねー」
「お、俺は円堂の字好きだな!」
「…まじ?」
「お、おう。まじまじ」
何回も頷くと
円堂はえへへ、と頬を綻ばせた。
「俺円堂の字超好きなんだ。
だからいっぱい見たいから
宿題やって字見せてくれないか?」
「おう!」
円堂はガッツポーズをして
またノートの上でシャーペンを走らせた。
最近気付いたことがある。
(円堂って扱いやすい)
‐‐‐‐‐‐‐‐
保護者と子供みたいな
円風(円?)になりました。
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