「綺麗だな…」
円堂が柄にもなくそんなことを言うので
思わず小さく笑ってしまった。
「な、何笑ってんだよ」
「円堂そういうセリフ似合わねー!
あははは!」
途中から耐えられなくなって
豪快に声を上げて笑った。
円堂はというとむくれている。
「そんなに笑うことないだろ!」
「あはは…ご、ごめ…あははは!」
体を揺らして笑っていたので
ぽとり、と線香花火の火が
落ちてしまった。
「ざまあ」
「うるせえ」
そんなことを言っていたら
円堂の火も落ちてしまった。
「ざまあ」
「うるせー」
俺も同じように笑ってやった。
円堂も笑う。
「来年また一緒に
こうやって線香花火しような」
「もちろん」
俺たちはまた笑った。
‐‐‐‐‐‐‐‐
あれ、やまなし落ちなし意味なし。
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