「その、す、透けてる………」
「は?なにが?」
「…………………ち、乳首が」

風丸の目線が下に向けられる。

「………〜〜〜〜!?」

ぼんっと効果音がつきそうなほど
風丸の顔は急激に赤くなった。
風丸は隠すようにしゃがみこんだ。

「へっへんたい!」
「な…わ、わざとじゃねえよ!」
「うう………」

ずび、と鼻水をすする音が聞こえた。
あの風丸が泣いてる…。

「ご、ごめん…」
「……べ、別に男同士だし、
…いいよ」

口ではそう言っているが、
余程ショックなのか
未だに顔を上げない。

「ごめんって…」
「い、いいって言ってるだろ」
「そんな風には聞こえないぞ」
「……………………」
「せ、責任取るから!」
「!!」

突然風丸の顔が
ガバッと上げられた。

「責任取ってやるから
泣きやめよ!」
「……………ほんとか?」

涙で潤んだ目で
上目遣いをされた。

(……可愛い)

「ほんとだよ」
「………じゃあ許す」

花が綻んだような笑顔を見せた。
その笑顔に胸がどくり、と脈打った。

「あ、雨上がったみたいだぜ」

さっきまでの涙はどこに行ったのか
すっかり晴れ上がっていた。

「行こうぜ、円堂」
「お、おう」

風丸は先に道に出ると
くるっとこっちを振り返って

「責任、取れよ」

と言ってにやりと笑った。

(…やられた)

俺も笑おうとしたが
引きつってしまった。



‐‐‐‐‐‐‐‐
やまなし落ちなし意味なし…
な感じになってすみません。
風丸が乙女www


bkm

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