俺は携帯を取り出して
ぽちぽちとメールを打ち出した。

好きだよ、と言葉と
いっぱいのハートを打った。
うん、我ながら気持ち悪いな。

送信ボタンをぽちっと押した。

「送ったぞー」

「ん……あ、きた」

パチン、と音を立てて
風丸は携帯を開けた。

ぽちぽちとボタンを押す音がして
やがて止んだ。

「…目が痛い」

「ほらな」

やっぱり、と言うように
俺は肩をすくめた。

「んー、でもやっぱりさ」

「え?」

風丸はまた俺の首に手を絡めた。

「こんな無機質な文字より
お前の声で好きって言ってほしいな」

「……ばーか」

何こっぱずかしいこと言ってんだか。
そんな風丸を無性に愛しく想った。

「好きだよ、風丸」

そう言って
俺は風丸の唇にキスを落とした。



‐‐‐‐‐‐‐‐
2人とも絵文字使わなさそうだな…
という想像から。
たまには円堂目線でバカップル。


bkm

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