「風丸はよー!」

「おはよう」

朝の挨拶をいつも通り交わす。



転校初日の夕方
荷物を持って風丸は新居に向かった。

前の家は売らずにそのままにしてあったらしい。
前の家が元々近いので
毎朝待ち合わせをし、
途中で鬼道と合流して通学するのが日課になっている。



「なあ、そういえば風丸は部活入るのか?」

「ん、入るよ」

今のところ風丸は無所属で
俺たち部活が終わるまで、
自習室で勉強しているらしい。
だがそれでは退屈だろう。

「何部に入るんだ?」

「んー…そうだな…
…って円堂、サッカー部に入ってくれ!
と顔に書いてあるぞ」

「え!?…エスパーか!?」

わかりやすいんだよ、と言い
風丸は声を上げて笑った。

「そ、そんなにわかりやすいかな…。
まあとにかく、その通りだ。
サッカーやらないか?」

風丸は少し悩んだ後
「とりあえず仮入部な」と言った。

よっしゃー!とガッツポーズをした。



(また風丸とサッカーできる!)


bkm

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