FFIやらなんやら終わり、
季節は過ぎて俺たちは中学三年生へ
無事進学した。

今日が入学式・始業式の雷門中は
すっかり桜色に染まった。
心も同様に染まったようだ。

所々で桜の花びらが舞う道で
俺は風丸と落ち合った。

「おはよう、風丸!」

「おはよう、円堂」

いつもの挨拶を交わした後、
他愛も無い話で盛り上がった。

三年生になったらのこと。
クラス替えのこと。
綱海や立向居たちのこと。
受験のこと。

時折風丸は上の空だったが
眠いのだろう、と勝手に納得し
触れないようにした。



雷門中に着くと
クラス替え発表の貼り紙の前は
ワイワイと騒ぐ生徒でいっぱいだった。

「今年こそは同じだといいな!」

「そうだな。中学最後だし」

風丸たちと同じクラスでありますように
と願いながら見た。

「………!風丸!同じクラスだ!」

「あ、本当だ。やったな!」

他にも豪炎寺、鬼道も一緒だった。
俺たちは喜びを分かち合った。


bkm

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