救急車に共に乗り
病院まで急いで駆けつける。
診ている間、
待合い室で椅子に座っていた。
先生が出て来た。
「あの、風丸は」
「頭を強く打ったらしいが
命に別状は無い。
安全を取って入院をさせよう」
その言葉を聞いて
ほっと胸をなで下ろした。
風丸の寝ている病室へ向かった。
すやすやと寝ている。
俺はベッドの前に立ち、
さっき言えなかった事を話し始めた。
「風丸、俺お前が好きだ。
でも、今とか昔とか関係無い。
風丸が好きなんだ。
風丸は、風丸なんだ。
お前が居ないと、…だめなんだよ」
感情が高ぶり
視界がぼやけ始める。
溢れそうだったので
服の袖で涙を拭き取る。
「…恥ずかしいことさらっと言うな、円堂」
ハッとする。
風丸は布団を被っていた。
「…起きてたのか」
「……うん」
顔に熱が集まるのがわかった。
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