その日、サッカー部に入部届けを出した。

とりあえず仮入部ということになったが
入部は見えていた。

ま、無事入部になったんだけど。



「改めて風丸一郎太です。
よろしくお願いします」

よろしくー、という声と
拍手がまばらに聞こえた。

「円堂、嬉しそうだな。
満面の笑みだぞ」

「え、そうか?えへへへ」

だってまた風丸とサッカー出来るんだぜ!
こんなに嬉しいことは無い。

「で…突然だが事情により
明日の部活は無しだ」

えー、とブーイングが起こる。

「もちろん自主練、自主トレなどは
各自でやるように」

顧問からの命令に
はーい、と素直に返事した。



「なあ、風丸。
明日部活も無いから
町案内しようか?」

「町案内?」

「いいアイデアだな」

鬼道も賛成のようだ。

「ほら、記憶も思い出すかも」

「あ、…そうだな。
うん、じゃあお願いするよ」

「よし来た!
じゃあ明日10時に此処な。
じゃあな、鬼道」

「また明日」

「ああ、また明日」

ちょうど鬼道と別れる場所を待ち合わせ場所にし、
鬼道と別れた。


bkm

人気急上昇中のBL小説
BL小説 BLove
- ナノ -