まぶたの裏から
朝の光を感じる。
「…………ん…………」
目を開ければいつもの天井が見えた。
今日は学校だ。
時計を見るとまだ余裕があった。
二度寝してしまおうかと
仰向けになっていた身体を
横に倒した。
すると、
「…………………!」
目の前に風丸の顔があった。
心臓がどくんと跳ね返る。
そうだった。
昨日から風丸が泊まっていたんだった。
ただし、記憶がない状態で。
そういえば風丸の顔を
まじまじと見るのは久しぶりだ。
と過去の記憶を辿る。
(…まつげ、長…)
いつの間にか風丸の顔に
片手を伸ばしていた。
何故かこう感じた。
どうしようもなく
(…愛おしい)
「…………………んー」
「どぅわっ!!!」
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